『アルゴ』、公開されなかった10分の映像が存在
現地時間24日に授賞式が行われた第85回アカデミー賞で作品賞を受賞したベン・アフレック監督の映画『アルゴ』に、劇場では公開されていなかった10分間の映像が存在していたことが明らかになった。3月13日に発売されるブルーレイに、その10分間を追加したエクステンデッド・バージョンが収録されるという。
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1979年に起きたアメリカ大使館人質事件に伴い、イランから脱出できなくなったアメリカ人6名を救出するためにCIAが行ったうそのような作戦の顛末を描いた本作。第85回アカデミー賞では、メガホンを取ったベンが惜しくも監督賞ノミネートから外れるも、それが逆に追い風となり、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『リンカーン』を破り作品賞を受賞。全米を沸かせた。
今回、存在が明らかになった10分間の映像には、ベンが演じたトニー・メンデスとCIAとのやり取りのシーンなども含まれるが、中心となるのは、トニーと妻のシーンで、トニーが妻に電話で「会いたい」と話すシーン、トニーが救出作戦に出る前に送った手紙を妻と子どもが受け取るシーン、妻がトニーの活躍をテレビで知るシーンなどが含まれる。これらのシーンが挿入されたエクステンデッド・バージョンは、トニーと妻の関係がより映し出された作品となっている。
このほか、ブルーレイには、実際の事件に関わった人々のインタビュー、人質救出作戦の舞台裏の映像特典が封入されるという。実際の事件を知り、劇場で公開されたのとはまた別のバージョンを観て、改めて第85回アカデミー賞作品賞を受賞した『アルゴ』を観れば、さらに作品に引き込まれることだろう。なお『アルゴ』は、第85回アカデミー賞で、作品賞のほか、脚色賞、編集賞にも輝き、3冠を果たしていた。(編集部・島村幸恵)
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