『ホビット』完結編、2014年12月公開に 夏から冬に変更
ピーター・ジャクソン監督によるファンタジー・シリーズの完結編『ホビット ゆきて帰りし物語』の全米公開日が2014年7月18日から、同年12月17日に変更されたことが明らかになった。同シリーズは昨年12月に第1作『ホビット 思いがけない冒険』が公開されており、今年12月には第2作『ホビット スマウグの荒らし場』の公開が控えている。
世界的に大ヒットを記録した第1作の映画『ホビット 思いがけない冒険』フォトギャラリー
米ワーナー・ブラザーズによると、今回の公開日変更は制作に遅れが出ているなどの理由ではなく、戦略的なものであるとのこと。当初の公開日の前後には人気SFシリーズ最新作の映画『X-メン:デイズ・オブ・フューチャー・パスト(原題) / X-Men: Days of Future Past』などの公開が控えており、ぶつかり合いを避けるという意味合いが強かったようだ。
また、昨年12月に公開された『ホビット 思いがけない冒険』が全世界で10億ドル(約900億円)近い成績を挙げ、興行的な成功を収めていることも変更を後押し。後に控える2作についてもクリスマスシーズンの公開予定で進めることによって、第1作を超えるヒットを目指すという。(1ドル90円計算)
映画『ホビット』シリーズは、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の60年前を舞台にしたファンタジー・アドベンチャー。凶悪なドラゴンに占拠されたドワーフの王国を奪還する旅に出たホビット族の青年ビルボや魔法使いガンダルフの一行が、さまざまな戦いを経て強大な力を秘めた指輪と対峙(たいじ)する姿を描いている。(編集部・福田麗)