『AKIRA』大友克洋、新作の劇場公開が決定!アカデミー賞候補作にも選出
『AKIRA』などで知られる漫画家・映画監督の大友克洋の9年ぶりの新作アニメーション『火要鎮』を含むオムニバスプロジェクト『SHORT PEACE』が7月20日より劇場公開されることが明らかになった。大友をはじめ、森本晃司、森田修平、安藤裕章、カトキハジメといった一流クリエイターが集結し、日本をテーマに描いた作品集だ。
『SHORT PEACE』は、巨匠から新進気鋭のクリエイターまで、それぞれの持つテーマや映像表現を追求したオムニバスプロジェクト。日本を舞台に、固有の文化、歴史、サブカルチャー、そして未来を描いた四つのショートストーリーが収録されている。中でも大友監督の『火要鎮』は第85回アカデミー賞短編アニメ賞のノミネート候補にも上がるなど、早くから話題になっていた。
ほかに収録されているのは、大友の原作を「ガンダム」のメカニカルデザインで知られるカトキハジメが映像化した『武器よさらば』、「FREEDOM」などの森田修平が手掛けた『九十九』、『鉄コン筋クリート』の演出で知られる安藤裕章が監督を務めた『GAMBO』の3本。また、オープニングアニメーションを『アニマトリックス』の森本晃司が担当していることもアニメファンは要注目だろう。
『火要鎮』はもちろんのこと、森田監督の『九十九』はアヌシー国際アニメーション映画祭の短編部門で優秀賞に輝いているほか、第16回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門推薦作品にも選出されており、国内外で高い評価を得ている。『GAMBO』についても、「エヴァンゲリオン」シリーズの貞本義行がキャラクターデザイン原案を、『REDLINE』の石井克人がクリエイティブディレクターを担当しているなど、見るべき点は多く、まさに一編たりとも見逃すことのできないオムニバスとなっている。(編集部・福田麗)
オムニバスプロジェクト『SHORT PEACE』は7月20日より全国公開