「MAD MEN」のオープニングに登場する古い広告のモデル 使用許可は与えていないと訴える
1950年代、60年代に活躍した元モデル、ジタ・ホール・メイがテレビドラマ「MAD MEN マッドメン」の製作会社ライオンズゲート・エンターテインメントを訴えたとThe Hollywood Reporterが報じた。
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79歳のジタは同ドラマのオープニングで映る1960年代のレブロン広告に登場しているモデルだが、彼女によるとレブロンの広告にしか写真の使用許可は与えておらず、40年後に勝手にテレビドラマのオープニングに商業目的で使われるのは不当だと訴訟を起こしたという。
「MAD MEN マッドメン」は2007年からアメリカでスタートしたドラマで、エミー賞、ゴールデン・グローブ賞を含め、これまで59の賞を獲得している大ヒット作品だ。2008年には問題となっているオープニングがエミー賞の最優秀メイン・タイトル・デザイン賞を受賞しており、ドラマの時代背景を象徴する重要な映像となっていることは間違いない。
ジタは自分の広告写真がその時代の女性美の象徴となっており、番組の収益に影響をもたらしたとして報酬を要求しているとのこと。今になって訴訟を起こした理由は、同ドラマがケーブルテレビのみで放送されていたためで、2012年にDVDを観て初めて自分の写真が使用されていることに気付いたらしい。(澤田理沙)