新旧ボンド声優が今度は敵味方に!藤真秀と江原正士が『007』を語る
現在リリースが進行中の「007 TV放送吹替初収録特別版DVD-BOX」シリーズ最終巻(第四期)の『007/慰めの報酬』の吹き替え収録現場が公開され、声優の藤真秀と江原正士の新旧ジェームズ・ボンド声優が顔を合わせた。この日はほかに、カミーユ役の武田華も登場した。
6代目ボンドのダニエル・クレイグを吹き替える藤に対し、江原も5代目ボンドのピアース・ブロスナンを吹き替えた経験の持ち主。収録に際して、藤は「『007/カジノ・ロワイヤル』でボンド役をいただいたが、自分は経験もまだまだ。今回のBOXでは過去のボンド役の大先輩たちと一緒なので緊張です」と胸中を語る。
すると先輩にあたる江原がすかさず「彼は大胆にやっていて、それがカッコいい」とエール。武田も「藤さんが収録前に、事前リハをやられたとうかがって、すごい意気込みだな、これが007シリーズなんだなと感じました」と称賛していた。
江原は『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(第18作)でボンドの吹き替えを担当。「僕は元々(初代ボンドの)ショーン・コネリーが好きで、ピアース・ブロスナンは少し声が高めの色男。そこで少し落ち着いた声を意識してボンドをやった思い出があります。ダニエルのボンドはハードボイルドになっていますね」とコメント。「今回の『007/慰めの報酬』では、僕は敵役のグリーン。きゃしゃでちょっと気持ち悪い。これもまた役作りが難しい」と苦笑していた。
「007 TV放送吹替初収録特別版DVD-BOX」シリーズは、シリーズ製作50周年を記念して2012年に発売が開始された。ショーン・コネリーといえば若山弦蔵、ロジャー・ムーアといえば広川太一郎さんといった具合に、ボンド・ファンが慣れ親しんだ吹き替えを収録。今回のBOXではテレビ放送時の吹き替えにこだわり、『007/カジノ・ロワイヤル』のテレビ版吹き替えキャストを踏襲している。(取材/岸田智)
「007 TV放送吹替初収録特別版DVD-BOX【第四期】」(税込み:18,900円)はキングレコードより5月8日発売 単品での販売あり(税込み:各3,990円)