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直木賞作家・三浦しをん、広辞苑編集者と濃厚辞書トーク!

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直木賞作家・三浦しをん
直木賞作家・三浦しをん

 10日、映画『舟を編む』公開を記念して立ち上げられた「辞書を読む」プロジェクトのイベントが行われ、本作の原作者である直木賞作家の三浦しをん、学者芸人のサンキュータツオ(米粒写経)、早稲田大学教授の永江朗、そして岩波書店で辞書編集をしている平木靖成氏が出席した。

映画『舟を編む』場面写真

 辞書や日本語の魅力を積極的に発信していこうとして立ち上げられた「辞書を読む」プロジェクト。ベストセラー作家として、数々の作品を世に出してきた三浦にとっても「子どものころに父の部屋にあった広辞苑をめくるのが大好きでした。仕事で使うようになって、広辞苑と大辞林を買ったのですが、読み比べると、辞書って意外と違うんだなって思って、いろんな種類の辞書を買うようになりました」と辞書は欠かせない存在という。

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 そんな三浦が綴った、辞書を編集する人々にスポットを当てた渾身作「舟を編む」は、発行部数66万部を突破し、2012年に最も読まれた文芸書になった。「言葉とか、それを扱っている辞書は身近なもので、それがどうやって作られているんだろうということに興味を持ってもらえたのかもしれませんね」と三浦は分析する。

 後半は、三浦が執筆する際、多くの取材を行ったという広辞苑編集を担当している平木氏を交え、濃厚な辞書トークが展開された。広辞苑の持つ社会的意義を「痛感しています」という平木氏は、広辞苑・第六版から収録された「ナウい」や「イケメン」についての掲載経緯などを語り、会場に訪れた300人は興味深い話に酔いしれた。

 執筆中は「アドレナリンが出ているから、あまり辞書を使わない」という三浦。それでも「校正刷りが上がると、すごい辞書を調べます。他動詞と自動詞とか(日本語は)難しいですよね」と辞書の必要性を語りつつ、辞書を「引く」だけでなく「読む」ことの楽しさを説いていた。

 本作は、2012年本屋大賞に輝いた三浦しをんの同名小説を、石井裕也監督で映画化。辞書の編集者である馬締光也(松田龍平)が、個性的な仲間たちと一緒に、20万語におよぶ言葉たちと格闘する姿を描いた物語。(磯部正和)

映画『舟を編む』は4月13日より丸の内ピカデリーほか全国公開

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