映画『オズ はじまりの戦い』が今年最高のヒット! -3月11日版
全米ボックスオフィス考
ファンタジー映画『オズ はじまりの戦い』が7,911万ドル(約71億1,990万円)の興収を上げ、トップになったとともに今年一番のヒットを記録し、ここしばらく寒い状況が続いていた全米ボックスオフィスに春をもたらす結果となった。(1ドル90円計算)
今年最高のヒットを記録した映画『オズ はじまりの戦い』写真ギャラリー
本作は、3, 912館で公開され、家族連れだけでなく幅広い客層を獲得。これまで今年最高のヒットを記録していた映画『アイデンティティー・シーフ(原題) / Identity Thief』のデビュー週末興収の2倍以上をたたき出した。
代わって第2位は、映画『ジャックと天空の巨人』で984万ドル(約8億8,560万円)。去年の今ごろに公開され、散々な結果に終わった映画『ジョン・カーター』がよく引き合いに出されているが、『ジャックと天空の巨人』の2週目における下降率63.8パーセントは、『ジョン・カーター』の同時期55パーセント降下よりも大きく、このままいくとトータルの興収は『ジョン・カーター』を下回る6,000万ドル(約54億円)にも達しないのではと予想されている。
第3位は、映画『アイデンティティ・シーフ(原題) / Identity Thief』の634万ドル(約5億7,060万円)。初登場第4位は、コリン・ファレル主演アクション映画『デッド・マン・ダウン(原題) / Dead Man Down』で535万ドル(約4億8,150万円)。シルヴェスター・スタローン主演の映画『バレット』やアーノルド・シュワルツェネッガーのカムバック映画『ラストスタンド』をはじめ、今年封切られたアクション映画は、比較的伸び悩む傾向にあるようだ。トップ5最後は、映画『スニッチ(原題) / Snitch』で510万ドル(約4億5,900万円)となった。
さて、週末に公開が予定されている大型作品は、ハル・ベリー主演のスリラー映画『ザ・コール(原題) / The Call』、スティーヴ・カレル、ジム・キャリー、スティーヴ・ブシェミが、ド派手なマジシャンを演じる、ドタバタコメディー映画『ザ・インクレディブル・バート・ワンダーストーン(原題) / The Incredible Burt Wonderstone』が控えており、コメディー好きなアメリカ人が映画館に詰め掛ける可能性大。(文・ロス取材:明美・トスト / Akemi Tosto)