アイアン・メイデンの元ドラマー、クライブ・バーさんが死去 「魔力の刻印」などに参加
ヘビーメタルロックバンド、アイアン・メイデンの元ドラマーであるクライブ・バーさんが現地時間12日、多発性硬化症のため死去した。56歳。Rolling Stoneなどが報じた。
クライブさんは1979年に当時在籍していたバンド・サムソンを脱退し、アイアン・メイデンに加入。ファーストアルバム「鋼鉄の処女」からバンド初のスマッシュヒットを記録したサード・アルバム「魔力の刻印」まで参加し、1982年に脱退した。その後はいくつかのバンドを渡り歩いたが、2000年代は多発性硬化症に侵されたため、音楽活動を休止していた。
同バンドは訃報を受け、オフィシャルサイト上で追悼文を掲載。ボーカルのブルース・ディッキンソンは「初めて会ったのは、彼がサムソンをやめて、メイデンに加入したときだった。彼は偉大な男で、最後まで生を全うした。闘病中ですら、ユーモアを忘れない男だった」とその死を悼んだ。
アイアン・メイデンは、クライブさんが多発性硬化症であると発覚した後は、スティーヴ・ハリスらの呼び掛けでチャリティーコンサートを開催し、その収益金をクライブさんの治療費に当てていた。(編集部・福田麗)