国分太一、乙武洋匡の演技を絶賛
20日、映画『だいじょうぶ3組』の舞台あいさつが、教員養成のメッカと言われる東京学芸大学の付属小学校で行われ、主演の国分太一が、原作者であり出演もしている乙武洋匡と共に登壇し、集まった児童や学生たちの前で今回役者初挑戦だった乙武の演技を大絶賛した。
映画『だいじょうぶ3組』は乙武洋匡の2007年から2010年までの3年に渡る小学校教諭体験を元に描かれた自伝的小説。乙武演じる手も足もない教師と国分演じる補助教員、そして二人の担当する5年3組の28人の子供たちが織り成す涙と笑いに溢れた1年間を描く作品。
今年3月から東京都教育委員も務めるなど教育分野の活動に力を入れている乙武は、教師の実体験をもとに執筆した本作で役者にも初挑戦。「映像化は想定していたが、出演までは考えていなかった」と零しながらも、身体的な条件など、演じられるのは自分しかいないと出演を決めた経緯を説明。
国分は、その乙武の初めての役者姿を回顧しながら、「すごい堂々としていた」とコメント。「僕自身も6年ぶりの映画出演で緊張していたが、乙武さんを見て、逆についていこうと思った」と現場での乙武の落ち着きぶりなどを絶賛した。
演技力についても、「涙を流すシーンなど、役者経験がなく、大変だろうなと思った」として、撮影中、国分が役になりきって乙武に接するなど、演技がしやすいよう協力したエピソードを明かしつつ、「本当に乙武さんのクラスにお邪魔しているような気持ちになるくらい素晴らしい演技だった」と感想を述べた。
乙武は国分の言葉が嬉しかったのか、「教師経験があるのではと思うほど、国分さんは子供たちとの距離をとるのがうまかった」と国分の教師っぷりにも触れて絶賛返をして、最後まで息ぴったりにトークを展開。会場には劇中で2人が担当するクラスと同学年の小学5年生100人と、将来教員を目指す教員の卵の大学生200名が集まり、会場での子供たちからの質問などにも笑いをまじえつつ、丁寧に答えていた。
(取材・文 名鹿祥史)
映画『だいじょうぶ3組』は3月23日より全国東宝系にて公開