二流小説家が一流の連続殺人犯と出会ったら…上川隆也、初主演映画で伊武雅刀らと激しい演劇合戦を展開!
上川隆也が初主演を務めた映画『二流小説家 シリアリスト』の特報が公開された。フルCGアニメーションで、グラフッィクデザインを取り入れた特報は、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のオープニングを想起させる仕上がりになっている。
上川のほか、片瀬那奈、平山あや、高橋惠子、小池里奈、伊武雅刀、武田真治の出演が発表されている本作。2013年1月中旬から2月中旬にかけて行われた撮影では、舞台俳優出身の上川、伊武らの激しい演劇合戦が繰り広げられ、その様子は上川が「全ての役者さんとキャッチボールを交わしているような、そんな感じですかね。もうミットがボロボロですね」と語るほどだった。
本作の原作は、「このミステリーがすごい!」海外編1位、「2011ミステリーベスト10 海外部門」1位、「ミステリが読みたい!2012年版」海外編1位と史上初の3冠を果たした米作家デイヴィッド・ゴードンのデビュー作。激しい演劇合戦をした役者たちが一切出演しない特報は、本作が古き良き洋画ミステリーの世界観を踏襲していることを伝えるかのようだ。
撮影中、「面白い映画になってほしい、ミステリーとして楽しんでいただける作品としてご提供できればそれが何よりだと思っています」と語っていた上川。務めたのは、これまでのイメージにはなかった、売れない官能小説家で、12年前に連続殺人事件を起こした殺人鬼から告白本の執筆を依頼され形勢逆転を狙うも、新たに起こった連続殺人事件に巻き込まれていくという“さえない男”役だった。そんな役柄を、上川はこれまでとの違いを楽しみながら演じていたという。
メガホンを取ったのは、上川とテレビドラマ「遺留捜査」でタッグを組んだ猪崎宣昭監督。テレビドラマに活躍の重点を置いていた猪崎監督にとって、映画でのメガホンは21年ぶりとなったが、現在64歳、経験を重ねた猪崎監督の采配には無駄がなく、上川も信頼し切って撮影を進められたことを明かしている。特報により引き込まれるミステリー世界に、日本のミステリー映画の新たな一歩を期待するミステリーファンも多そうだ。(編集部・島村幸恵)
映画『二流小説家 シリアリスト』は6月15日より全国公開