『ハーブ&ドロシー』ドロシー来日が出資者たちの熱意で実現!LiLiCoも涙の続編公開!
2010年に東京で25週間のロングランヒットを記録したドキュメンタリー映画の続編『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』のジャパンプレミア試写会が26日に都内で行われ、出演者で世界的アートコレクターのドロシー・ヴォーゲルさん、佐々木芽生監督、サプライズゲストとして映画コメンテーターのLiLiCoが舞台あいさつを行った。
本作は、ニューヨーク在住の郵便局員ハーバート・ヴォーゲルさんと図書館司書で妻のドロシーさん夫婦が、つつましい生活の中で世界屈指のアートコレクションを築いた姿を描いたドキュメンタリー『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の続編。夫妻が長年こつこつと買い集めてきた膨大なコレクションを、全米50州にある50か所の美術館に寄贈するまでの経緯や二人の生活、美術館を訪れる多様な人々の様子が映し出される。
また本作は、インターネットを利用したクラウドファンディング(小口献金)で宣伝・配給費を募った映画で、日本での最高額は1,463万3,703円を記録(出資者:915人)。今回のドロシーさんの来日費用もこの中からまかなわれた。915人の熱意により、舞台あいさつの場に立ったドロシーさんは「映画の製作費の一部、そしてわたしの日本への渡航費も皆さんにサポートしていただき、本当にありがとうございました」と笑顔で感謝を述べた。
本シリーズの大ファンで、佐々木監督とも親交が深いというLiLiCoは「前作を観たとき、ハーブさんとドロシーさんにほれてしまいました。今回佐々木監督がもう1本作ったので、どうにか応援したいと思っていたんです!」と熱い思いを明かす。さらに「ドキュメンタリーって監督が(取材対象を)追いかけているパターンが多いと思うけど、佐々木監督は共に生きている感じがして、感動しました。本当に素晴らしい作品です」と目に涙をにじませて作品を絶賛していた。
佐々木監督は「1作目が日本に来たとき、配給会社から断られて『絶対に成功しない。お金を損するだけだからやめなさい』と言われた。でも(今は)こんなにたくさんの方に支援していただいて、奇跡のようです。今回の映画は、1作目と違いまして、世界中の1,900人ぐらいの方からご支援をいただいて完成させることができました。心から感謝しています」と感無量の表情を浮かべていた。(古河優)
映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』は3月30日より新宿ピカデリーほか全国順次公開