新井浩文&桐谷健太が語る!チンピラコンビは『アウトレイジ ビヨンド』におけるかわいいマスコット!
俳優の新井浩文と桐谷健太が、北野武監督作品『アウトレイジ ビヨンド』のDVD&ブルーレイ発売を記念して、それぞれが演じた役柄や俳優として今後目指すところを語った。新井と桐谷は同作で、弱小ヤクザ組織村瀬組の元若頭・木村(中野英雄)が面倒を見る、幼なじみのチンピラコンビ小野&嶋にふんしている。
二人の共演は2004年の『69 sixty nine』(李相日監督)以来と久々だが、「共通の知り合いがいるので飲みの席で何回か一緒になっていますし、『ども!』みたいな感じで、何も話し合わなくても芝居ができました」と新井。桐谷も「大好きな武監督の作品ですし、木村さんを慕って大友(ビートたけし)を守るという共通の思いが軸にあったので、小野と嶋の相棒感は自然に出たと思います」と役に成り切った上での充実感を明かした。
また、「全員悪人」が『アウトレイジ』シリーズのキャッチコピーだが、新井は「実はこの二人は、そんなに悪人じゃないと思います」と本音を語る。「悪いことをやってきたんだろうけど、他のキャラクターがすごいですから。この並びだと、二人はかわいいマスコットキャラみたいなもんです」と笑う。
桐谷もそれには同感のようで「『アウトレイジ』の続編だったので、台本を読んだときに勝手にイメージしたのはビシッとしたスーツ姿のできるヤクザだったんですけど、衣装合わせに行ったら『ジャ、ジャージ!? ジーパン!?』って(笑)。新井君と顔を見合わせて『こっち(=チンピラ)かー!』って笑い合いました」と打ち明ける。そんな衣装の助けもあり「結果、作品の中で良い意味で浮いた二人になれたなと思います」と振り返った。
30代でありながらこの現場では最年少だった二人。生き馬の目を抜く『アウトレイジ』の世界ほどではないが、今後二人は俳優としてどう生き残っていくつもりなのだろうか。新井は「デビューしたころは同世代に負けたくないと思っていたんですけど、今はそういう気持ちがほとんどなくなりました。それよりも作品第一。良い作品にするために、自分が出るときは出て、引くときは引いて、一本一本やるしかない」ときっぱり。桐谷も「人を気にしたり比べたりしてもしょうがない。自分が広く深く成長していくしかないと思っています」と真っすぐな目で語った。(取材・文:須永貴子)
映画『アウトレイジ ビヨンド』DVD(税込み:3,990円)&ブルーレイ(税込み:5,040円)は4月12日発売