スピルバーグ史上初!特別コメントを本編前に上映!日本だけの試み
スティーヴン・スピルバーグ監督が、4月19日より公開される映画『リンカーン』に、日本のファンへ向けた特別メッセージを寄せていることが明らかになった。同メッセージは本編上映前に挿入される。これまでに30本以上の映画を監督しているスピルバーグだが、スピルバーグ自らが本編上映前にコメントを寄せるのは史上初の試み。世界でも日本だけで行われる特別な企画となる。
スピルバーグが構想・製作に12年を費やした本作は、「史上最も愛された大統領」ともいわれる第16代アメリカ合衆国大統領、エイブラハム・リンカーンの“世界を変えた28日間”を描いた人間ドラマ。親日家として知られるスピルバーグは、本作について「リンカーンの人生には、今の日本と世界中の人に知ってほしいメッセージが詰まっている」と語っていた。
今回の特別メッセージは、「初めて人間味あふれるリンカーン像を描き、世界中を感動に包んだ本作をより楽しんでいただく」という配慮から、20世紀フォックス映画が監督に直接オファー。そのリクエストにスピルバーグが応え、異例の実現に至った。
「過去を知ることは現在を作ることに役立つと思う。ここからどこへ行きたいかを考える助けになる。この意味で、『リンカーン』は今の時代と大いに関連性があると思う」と明かしたスピルバーグの言葉通り、本作はただ歴史上の人物を賛美するだけの作品ではない。時には自らの意見に反対するものを懐柔し、歴史的大事を前に家庭の問題に悩まされたりもするリンカーンの姿は、だからこそ観客の心を打つはずだ。
リンカーンを演じたダニエル・デイ=ルイスは、本作で史上初の3度目となるアカデミー賞主演男優賞の受賞を達成。イギリス出身でありながら、アメリカ人のリンカーンになりきった熱演は各所で絶賛されており、ダニエルの新たな代表作となっている。(編集部・福田麗)
映画『リンカーン』は4月19日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開