ジョニー・デップの新作映画でのスタッフ溺死事故で罰金
昨年9月、映画『ローン・レンジャー』の撮影中に起きたスタッフの溺死事故で、米労働安全衛生局が製作会社に罰金を科した。
E! Online.comによると、シルバー・ブレット・プロダクションズは職場における安全管理に違反したとして6万1,445ドル(約553万円)の罰金を支払うよう命ぜられたとのこと。(1ドル90円計算)
米労働安全衛生局カリフォルニア支部の記録によると、亡くなった48歳の男性ダイバーは撮影に当たり、水の透明度を上げるためにスキューバ用の機材を着用し、約30メートルx24メートル、深さ約8メートルの貯水タンクを清掃していたという。
男性のバディは10分間不在で、その間に溺死したらしい。米労働安全衛生局は、一人で作業を行ったこと、潜水前に健康診断を行っていなかったことが事故につながったと判断した。
すべてのダイバーが心肺停止の蘇生救急の訓練を受けていないこと、潜水場所における管理責任者を設けていないこと、ダイバーの健康診断を行っていないことなどが重大な違反とみなされたとのこと。
また、雇用者の安全トレーニング、貯水タンクへの潜水記録、機材のメンテナンスなどの記録管理を怠ったことも罰金の対象になったようだ。
事故後、製作会社のディズニーは「『ローン・レンジャー』のクルーが病院に搬送された後、死亡が確認されました。この悲痛な事故の原因究明に、我々は全面的に協力します」との声明を発表している。(澤田理沙)