ブルース・ウィリス、アカデミー賞受賞に諦め?
『ダイ・ハード』シリーズの俳優ブルース・ウィリスが、アカデミー賞をほとんど諦めていることを明かした。映画界で30年以上のキャリアを誇るブルースだが、アカデミー賞では受賞はおろかノミネートも経験していない。
GQのロングインタビューに応じたブルースは、アカデミー賞について「あまりそれについて考えこむことはないよ。アカデミー賞はいつでも気まぐれに思えるからね」と発言。「コメディー映画でオスカーを取ることはないし、アクション映画で人を撃っても受賞できないだろう。キャラクターの中にどこか人を魅了するような物珍しさがないとダメなんだ」と語った。
「『ダイ・ハード』のような作品は、ほかの作品がやっているようなことをやっているだけだからね」と自身のアカデミー賞ノミネートには期待薄な様子をのぞかせたブルース。クリント・イーストウッドが62歳で初ノミネートされるまでオスカーに縁がなかったことを聞かされても「ケイリー・グラントはアカデミー賞を受賞しなかったよ。彼のために用意された賞を受賞するまではね(注:グラントは1969年に名誉賞を受賞)」と俳優としての功績とアカデミー賞受賞が必ずしも一致していないという持論を展開した。
1989年の映画『ブルース・ウィリス/イン・カントリー』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされて以降、ほとんど賞レースに絡むことのなかったブルースだが、1999年の映画『シックス・センス』で演技派としての一面を開拓すると、昨年の『ムーンライズ・キングダム』でインディペンデント・スピリット賞助演男優賞にノミネートされている。同作での演技には高い評価が寄せられ、アカデミー賞ノミネートも期待されていただけに、本人の気持ちとは裏腹に、ブルースのアカデミー賞ノミネートも近いうちにあるかもしれない。(編集部・福田麗)