ナオト・インティライミ、初ドキュメンタリーは旅番組2年分はイケるボリューム?
アーティストのナオト・インティライミが3日、新宿バルト9で行われた自身初のドキュメンタリー映画『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』の完成披露プレミア試写会に石田雄介監督と出席し、持ち前の陽気なトークで会場を盛り上げた。
映画『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』試写会ギャラリー
昨年の第63回NHK紅白歌合戦に初出場するなど、アーティストとして着実に人気を高めているナオト。世界28か国を515日間かけて一人で渡り歩いたという伝説を持ち、帰国後はMr.Childrenのツアー・サポート・メンバーも経験した。そんなナオトのアフリカ、南米、カリブ海を巡る旅に密着したドキュメンタリーが本作だ。
ファンの大声援の中、大きく手を振って笑顔で登場したナオト。映画が決まった際には「映画とか仕事ではなくて、お前の行きたい国に行ってしたいようにするのをカメラが撮るスタンス」と言われたといい、「だからこそリアルの詰まった映画になったなと思っていて」と満足そうな表情で回顧。一方で、旅の道中で繰り広げられるさまざまなふれあいには「アポも約束もないんです。もし行って、何も残らなかったら何もない映像になっていたかもしれない」とすべて体当たりで、一切仕込みがないこともアピールした。
旅では「現地の人と、どれだけなじもうとしているか」を意識しているというナオト。「自分がくよくよしていたことがどれだけちっぽけなのかとか、自分はどれだけまだまだなのかとか思い知らされる。そういうのを浴びたくて旅に出るんです」と旅の魅力も説明。本作のために撮った素材も膨大な量になるそうで、「30分番組にしたら2年くらい続くかな」と冗談めかして会場のファンを笑わせていた。
そんなナオトに密着した石田監督は本作が監督デビュー。撮影前には予習としてナオトが世界一周の旅をまとめた著書を読むも「あんなに面白いこと起こるわけねえじゃねえか」と思っていたというが、初日からナオトの行動力を目の当たりにし、「『すみません』でした」と感服してしまったという。旅を通して絆を深め、今では親友同士だといい「撮り終えるまでは怖さや不安もあったけど、ナオトと一緒に旅をして、自信を持ってデビュー作と言える作品になりました」と晴れやかな笑顔で語っていた。(取材・文:中村好伸)
映画『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』は2013年4月13日より全国公開