映画版『クローズ』新章キャスト発表! 主演は『桐島』の東出昌大
4日、高橋ヒロシ原作の人気不良漫画を基にした映画『クローズ』シリーズの最新作『クローズEXPLODE』製作発表会見が都内で行われ、豊田利晃監督と共に発表されたキャスト9名が劇中衣装で披露された。本作では『クローズZERO II』から1か月後の鈴蘭男子高校を舞台に、滝谷源治、芹沢多摩雄らが卒業し空席となった頂点の座を巡る争い、そして外部勢力による侵攻など、『クローズ』史上最凶の戦乱が描かれる。
強豪ひしめく鈴蘭の3年に転校してきた流れ者の主人公・鏑木旋風男を演じるのは、『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞優秀新人俳優賞を受賞した東出昌大。前作では主人公を小栗旬が演じただけにプレッシャーがあったというが「意識してどうこうできるほど経験もないですし、豊田監督にお会いしてかっこ良さにほれ込んで、とにかくついていきたいと思って撮影を乗り切りました」とガッツで演じ切った。
また、鏑木と共に抗争の台風の目となる下克上を狙う新入生・加賀美遼平には大衆演劇で活躍する早乙女太一。好戦的で善か悪かどちらに転ぶかわからない危ういキャラクターを演じ「すごく刺激もあって楽しかったです」と回顧。鏑木に共闘を持ちかける鈴蘭最小チームのリーダーで、お調子者だけど実はキレ者の小岐須健一を演じるのは勝地涼。アドリブを多用したことと共に、交友のある小栗に原作漫画を借りに行った際、「漫画の中にいろいろヒントが落ちているんじゃないか」とアドバイスを受けたことを明かした。
ほかにも、岩田剛典、ELLY(共に三代目J Soul Brothers)、KENZO(DA PUMP)、やべきょうすけ、永山絢斗、柳楽優弥という顔ぶれがズラリ。KENZOはけいこ中8針縫う大けがをしたが「でも、みんな真剣にやっているから血が出ても痛くなかったんですよ」と熱気を伝えた。
また、監督は三池崇史監督から『蘇りの血』『青い春』などバイオレンス描写や青春群像劇に定評のある豊田監督にバトンタッチ。昨日クランクアップしたばかりで「前1、2作が牛丼とするなら本作はすき焼きだと思ってほしい」と独特の表現でアピールするなど、どんな男たちの熱い世界が展開されるのか気になるところ。同席した山本又一朗プロデューサーからは『クローズ』は最初から6本製作予定だったこと、次回作もこのメンバーで製作する予定であることが明かされた。(取材・文:中村好伸)
映画『クローズEXPLODE』は2014年公開