公開延期が功を奏した!?復活祭週末のトップは『G.I.ジョー』最新作! -4月1日版
全米ボックスオフィス考
アクション映画が不作といわれていた今年だが、シリーズ第2弾となる映画『G.I.ジョー バック2リベンジ』が4,050万ドル(約36億4,500万円)をたたき出した。去年封切りを目前に、およそ9か月の公開延期を発表したことから、何かと良からぬうわさが立っていたが、復活祭の週末興収記録で歴代第2位を記録した。(1ドル90円計算)
しかし、昨年のメガヒット映画『アメイジング・スパイダーマン』との観客の取り合いを避け、作品アップグレードのために公開を延期したことが、今回の結果に出ており、ここは配給パラマウント ピクチャーズの戦略勝ちといえる。
第2位は、首位から落ちたファミリー向けアニメ映画『クルーズ(原題) / The Croods』で2,671万ドル(約24億390万円)。この勢いを保てば、来週までには1億ドル(約90億円)を突破できそうだ。
今週第3位は、出せばトップ5のタイラー・ペリー監督の映画『タイラー・ペリーズ・テンプテーション:コンフェションズ・オブ・ア・マリッジ・カウンセラー(原題) / Tyler Perry's Temptation:Confessions of a Marriage Counselor』で、2,164万ドル(約19億4,760万円)。この数字は、アメリカで絶大な支持を誇るタイラー・ペリーの底力を証明している。
第4位は、『G.I.ジョー バック2リベンジ』のヒットのあおりを受けた映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』で1,415万ドル(約12億7,350万円)。53,4パーセントの興収減となっており、残念ながらこの勢いでは1億ドルの大台に乗ることは難しいとみられている。トップ5最後は、今のところ2013年公開の作品の中で最高のヒットとなった映画『オズ はじまりの戦い』で、封切り4週目にして1,170万ドル(約10億5,300万円)となっている。週の初めには、今年の興収2億ドル(約180億円)突破作品の第1号になる予定だ。
最後に、来週首位を狙えそうな作品は、ホラー映画『死霊のはらわた』。サム・ライミ監督の有名ホラー映画のリメイクなのだが、今回は元主演のブルース・キャンベルと共に製作に回って敏腕を振るっている。予告編がムチャクチャ怖く、ホラーファンがこぞって劇場に詰め掛けること必至。次週はジョーが勝つか、死霊が勝つか……。(ロス取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto)