人気声優・日笠陽子、暴走か? 共演の細谷佳正も思わずつっこむ自由奔放さ!
7日、スペースFS汐留で中編アニメーション映画『ハル』の完成披露試写会が行われ、声優の細谷佳正、日笠陽子、脚本家の木皿泉、牧原亮太郎監督が登場した。
近未来の京都を舞台に、飛行機事故で最愛の人・ハルを失ったくるみと、人型ロボット・ロボハルとの心の触れ合いや喪失、再生を描いた本作。木皿が脚本を手掛けた前田敦子出演のテレビドラマ「Q10(キュート)」にも登場した「ロボット」「ルービックキューブ」というキーワードが盛り込まれた号泣必至のラブストーリーだ。木皿にとっては映画&アニメ初挑戦となるが、「実写もいいけど、アニメも素晴らしいです。牧原監督は本当にすごい、天才です!」と絶賛していた。
5日に完成したばかりだという『ハル』だが、ほとんどが女性客で埋まった会場では、上映中あちこちからすすり泣く音が響き渡る。その様子を見た日笠は、「女性がこれだけたくさんいるイベントは普段あまりないので新鮮。いい匂いがしますね」とうれしそうな笑顔。細谷も「どんな感じでした?」と会場に呼び掛けると、大きな拍手が沸き起こった。
観客のリアクションに笑顔を見せた細谷は「アニメというと、いろんなイメージがありますけど、映画の台本をアニメーションという手段を使って表現した邦画の作品だと思っています。たくさんの人に観ていただいて、たくさんのものを心に残せたらいいなと思っています」としみじみとコメント。
しかし、この日の日笠はしっとりした会場の空気を払しょくするかのように自由奔放なコメントを連発した。これから先に開催予定のトークショーの告知中に「あたしも出たい!」と割って入ったり、牧原監督から木皿におみやげがあったという話に「あたしたちもらってない!」。
さらには写真撮影中に「あ、ほこり」とよそ見を始めたりと、ファンから「芸人声優」と呼ばれる日笠の面目躍如。ところどころで細谷から「日笠ちゃん!」と注意を受けるハメになり、そのたびに「ごめんね」と縮こまる。そんな彼女に観客が思わず「かわいい……」と漏らすと、すかさず「かわいいよね」と語り掛けてみせるなど、すっかり日笠のペースで場内を笑顔に包んでいた。(取材・文:壬生智裕)
劇場中編アニメーション『ハル』は6月8日より公開