市川染五郎&松本金太郎、ドラマで父子初共演!
歌舞伎俳優・市川染五郎とその息子・松本金太郎が、BS時代劇「妻は、くノ一」第5回放送(5月3日予定)でドラマ初共演を果たすことが明らかになった。同作が映像デビューとなる金太郎は、染五郎演じる主人公・彦馬の寺子屋の教え子・藤松にふんしており、服部大二監督は「最初に松本金太郎君に会ったとき、一番印象的だったのは、染五郎さんによく似た目の輝きでした」と明かしている。
染五郎はかつて、映像デビュー作であるNHK大河ドラマ「黄金の日日」で、同作の主演を務めていた父・松本幸四郎(現在、当時は「6代目市川染五郎」)と共演した。同作の大ファンだったという海辺潔エグゼクティブ・プロデューサーは今回の父子共演について、「かつて染五郎さんがお父上と共演されたように、金太郎君との親子共演をぜひお願いしたいと思いました。『妻は、くノ一』は、彦馬と織江(瀧本美織)の夫婦愛の物語である一方で、実は母・雅江(若村麻由美)と織江の関係に代表されるように、親子の物語でもあるからです」と説明する。
「今回の染五郎さんと金太郎君の役回りは親子の関係ではありませんが、他の教え子たちと同じようにわが子に接する染五郎さんの姿を通して、親から子へと継がれる芸の厳しさ、そして子どものために奮闘する父親の温かさを感じていただければ幸甚です」と父子共演がドラマに一層の深みを与えたことを明かした。
また、本作が映像デビュー作となった金太郎を服部監督は大絶賛。「初めての映像作品で不安でいっぱいなはずなのに、その目には高麗屋の血を引く役者としての覚悟が感じられました」と印象を語ると、現場での様子にも言及。「京都の12月という寒い中、雪が降っても一言も文句を言わず、裸になってもじっと歯を食いしばり、芝居に没頭している姿は、スタッフも感心させられました」とコメントしている。
その一方で、撮影の合間にはチキンにむしゃぶりつくなど、子どもらしい表情をうかがわせる一幕も。高麗屋の未来の背負う金太郎に、服部監督は「これからの役者人生、険しい道のりでしょうが、おじい様やお父様のような素晴らしい役者になってください」とエールを送っていた。(編集部・福田麗)
BS時代劇「妻は、くノ一」はNHK BSプレミアムにて毎週金曜日に放送中 第5回「いのちのお守り」は5月3日放送予定