ダウニー・Jrはうぬぼれた天才!『アイアンマン』最新作で原点回帰
人気アクションシリーズ最新作の映画『アイアンマン3』、そして主演のロバート・ダウニー・Jrの魅力について、シェーン・ブラック監督が明かしている。
「ロバート・ダウニー・Jrはうぬぼれた天才。ダウニーも(トニー・)スタークも、小さな子どものようなところがある。僕たちは少し未熟な男が大好きなんだ。遊び心があって、少し無礼な男がね」と明かすのは、本作のブラック監督だ。「スタークはプレイボーイで天才で億万長者だけど、これは不完全な人間の究極的な成功物語なんだ。スタークを演じたロバート・ダウニー・Jrそのものなんだよ」とシリーズ成功の裏にキャスティングの妙があったことを認めている。
今や『アイアンマン』『シャーロック・ホームズ』の両シリーズでスターの座を揺るぎないものにしているダウニー・Jr。そのブレイクは早く、1992年にはチャールズ・チャップリンの伝記映画『チャーリー』でアカデミー賞主演男優賞候補に挙がっている。だがその後は、薬物問題を抱え、2000年代に入って再ブレイクを果たすまでは、それまでの順風満帆だった俳優人生とは正反対ともいえる低迷期を過ごしていたことはよく知られている。
そうした波瀾(はらん)万丈な人生はスタークのキャラクターにも反映されており、最新作『アイアンマン3』では金も地位も女性も手に入れたスタークが全てを失うことから物語が始まる。キーワードは「原点回帰」だったといい、莫大(ばくだい)な財産や命の代わりといってもいいアイアンマンスーツを失ったスタークがいかにその頭脳を使って、敵に立ち向かうかがポイントになるという。
アイアンマンは、同じマーベルヒーローでもソーとは異なり、生まれつきのヒーローではなく、テクノロジーでヒーローになった存在。ダウニー・Jrはそのことについて「わたしたちは、“ヒーロー映画にありがちな荒唐無稽な設定”と、『007』や『ミッション:インポッシブル』シリーズのように“実際に起こっても不思議ではない設定”とのギャップを埋める架け橋的な作品を実現させることができたんだ」とコメントしており、キャラクターだけではない本作の魅力にも触れている。(編集部・福田麗)
映画『アイアンマン3』は4月26日より2D / 3D日本先行公開