不朽の名作ホラー『死霊のはらわた』リメイク版が全米トップ! -4月8日版
全米ボックスオフィス考
1980年代に公開され、サム・ライミ監督の代表作となったホラー映画『死霊のはらわた』のリメイク版が、3,025館で封切られ2,578万ドル(約23億2,020万円)をたたき出し、全米映画第1位になった。(1ドル90円計算)
本作のメガホンを取ったフェデ・アルバレス監督は、ウルグアイの出身で、2009年にYouTubeで発表した自主映画『パニック・アタック(英題) / Panic Attack』で注目を浴びた新鋭。そんなアルバレス監督を、ライミとオリジナル版の主役ブルース・キャンベルがプロデューサーとして支え、彼らの参加が最高の売りとなったばかりか、ファンの恐怖心をあおるPR戦略も大ヒットに貢献したようだ。
第2位は、『死霊のはらわた』に首位の座を奪われてしまった映画『G.I.ジョー バック2リベンジ』で2,088万ドル(約18億7,920万円)。2,065万ドル(約18億5,850万円)で、結局第3位となったアニメ映画『ザ・クルーズ(原題) / The Croods』との興収差がわずか20万ドル(約1,800万円)少々という、現地月曜日の午後に興収の最終結果が発表されるまでは、どちらの作品が第2位になるかわからないくらいの接戦だった。
第4位は、初登場の映画『ジュラシック・パーク3D(原題) / Jurassic Park 3D』で1,862万ドル(約16億7,580万円)。映画『ジュラシック・パーク』は、1993年に第1作目が公開されてから今年で20年。それに便乗した3D公開ということで、タイミング的にも上々だったようだ。
トップ5の最後を飾るのは、映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』 で1,016万ドル(約9億1,440万円)。先週はライバルにあたる、『G.I.ジョー バック2リベンジ』の登場で、降下率が53.4パーセントだったが今週は28.2パーセントとなっている。
最後に、来週のチャート上位に顔を出しそうな話題作を2本ご紹介。1本目は、おバカ作品群の決定版ともいえる映画『最終絶叫計画』シリーズの新作映画『スケアリー・ムービー5(原題) / Scary Movie 5』。2本目は、映画『42(原題) / 42』。実話を基に、メジャーリーグで著名な黒人選手のジャッキー・ロビンソンと契約を結んだ、当時のブルックリン・ドジャース会長のブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)の苦悩と感動のスポーツ・ドラマだ。(ロス取材・文: 明美・トスト / Akemi Tosto)