西島秀俊が「何度も観て」 仏監督絶賛の演技を述懐
西島秀俊が、初めてフランス映画に出演し阿部寛と共演した『メモリーズ・コーナー』の撮影を振り返った。本作は、メガホンを取ったフランス人監督オドレイ・フーシェが、撮影での西島、阿部の努力を絶賛し話題になった作品でもある。
セザール賞有望若手女優賞を受賞した注目の新進女優デボラ・フランソワが主演を務める本作は、フランス人ジャーナリストのアダが、阪神淡路大震災後の神戸を訪れ、西島演じる通訳の岡部と共にかつての被災者たちを取材し、今なお残る震災の影を追っていく姿を描いた作品。阿部は、二人が取材の中で出会う震災の後遺症に悩む男性・石田を演じている。
西島は、本作について、「オドレイ監督が『神戸の震災とその後』というテーマに対して、決して興味本位ではなく、自分が感じたものとして、この作品を勇気を持って撮ってくださっていて、それが主人公のアダという役にもすごく反映されていると思います。そのアダが阿部さんが演じていらっしゃる石田と悲しみを共有して、そこから再生に向かっていく。そのことは、僕はこの作品に演じる側として参加させていただいて、すごく感動的なことでしたし、そのことが、すごく繊細に描かれています」と語る。
そして、「DVDを何度も見返していただくと、説明しているカットが本当に少ないので、その中で観れば観るほど情感のようなものが伝わってくる作品だと思っています。ぜひ何度も観てください」と西島の本作への思い入れが伝わる熱いメッセージを寄せた。
デボラ、西島、阿部のほか、フランソワ・パピニュ、國村隼、塩見三省、倍賞美津子が出演した本作。7月17日に発売されるDVD、ブルーレイには、デボラ、西島、阿部のインタビュー集、5,000人以上の応募が殺到した初日舞台あいさつの模様を収めた特典映像も封入されるという。フランス人監督が絶賛した西島、阿部の演技は必見。(編集部・島村幸恵)
映画『メモリーズ・コーナー』DVDプレミアム・エディション(税込み:4,935円)、Blu-rayプレミアム・エディション(税込み:4,935円)は7月17日発売