貫地谷しほり、竹中直人に涙でキスをプレゼント!
女優の貫地谷しほりが18日、都内で行われた初主演映画『くちづけ』の完成披露会見で感極まり、涙をポロポロと流しながら父親を演じた竹中直人に感謝のキスを贈った。本作で貫地谷が演じたのは、知的障害を持つ女性マコ。竹中は、そんな娘に愛情を注ぐ父親いっぽんを演じていた。
本作が初主演作となった貫地谷は、脚本を読んだ際、「涙が止まらなくて、これを演じるには覚悟しないといけないと思いました」と難役に決意をもって挑んだことを回顧。しかし、苦労はなかったそうで、「根底にあるのは親子の愛なので、お父さんの愛を感じて演じていけばいいという思いでした。わたしは両親に愛情いっぱいに育てられたので」と撮影を自然体で乗り切ったことを明かした。
貫地谷と竹中は、『スウィングガールズ』『僕らのワンダフルデイズ』以来3度目の共演で、父娘役も『僕らのワンダフルデイズ』以来、2度目。竹中は「初めて共演したときも独特の女優さんだと思っていたけど、ますます独特さを増してきて。声も独特で、あの声で『いっぽん』って呼ばれた瞬間、苦労せずにすんなり役に入れました」と温かい表情で振り返った。
会見の最後に、本作にかけた強い思いがあふれ出すように感極まって涙を流した貫地谷。共演者やスタッフへの感謝の気持ちを述べた後、竹中にも「10年ほど前に初めて共演させていただいたときから変わらず、優しくしてくれて、すごく励みになりました。ありがとうございました」と語り掛け、頬に感謝のキス。竹中も「返す言葉もありません」と感極まった様子だった。
『くちづけ』は、「SPEC」「トリック」シリーズなど、エンターテインメント作品を手掛ける一方で、映画『明日の記憶』『MY HOUSE』など社会派作品も手掛けてきた堤幸彦監督が、宅間孝行原作の舞台を映画化した作品。貫地谷、竹中、宅間のほか、橋本愛らが出演し、知的障害者が暮らすグループホームを舞台に、親子の愛を描き出す。(取材・文:中村好伸)
映画『くちづけ』は5月25日より全国公開