ハリウッド最後の伝説ウォルター・ヒル監督、初来日で現役続行宣言!
22日、シルヴェスター・スタローンと初タッグを組んだ最新作『バレット』公開に先駆け、アクション映画の巨匠ウォルター・ヒル監督が71歳にしてついに初来日。ハリウッドの生きる伝説が、初めて降り立った日本の地で会見を行い、「未来の映画作りに対してとても可能性を感じている」と現役続行を示唆した。
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『48時間』シリーズ、『ストリート・オブ・ファイヤー』など、1980年代を中心にアクション映画史に輝く数々の名作を世に送り出し、骨太な男の世界を確立したヒル監督。今作は、約10年ぶりの劇場映画監督復帰作となるが、経緯について「長年の友人であるスタローンから送られてきた脚本を読んで、この作品は1970年代から1980年代のオマージュとして、現代的なアレンジを加えた『レトロムービー』にすると面白いものができる!」と直感したことを明かした。
スタローンについては「いつもより抑制を効かせ、あまり(存在が)大きくなり過ぎないように要求した。監督とよく衝突する俳優であることは知っていたが、今回はとてもスムーズだったよ」と好印象の様子。さらに「今回は10年間ブランクがあったので、自分がまだできるのかを試す狙いもあったが、この作品をきっかけに、今、映画作りに対してとてもポジティブな状態になっている」と復活をアピール。「特にインディペンデンス映画にとても可能性を感じているので、脚本をどんどん書きたい気分だよ」と現役続行を示唆した。
意外にも今回が初来日となったことについて、「オファーは受けていたが、諸事情でなかなか実現できなかった。クロサワ作品をはじめ、わたしは映画を通して日本が大好きになったので、来日が実現して本当にうれしい」と今日の日を心から喜んでいる様子だった。
本作は、相棒の復讐(ふくしゅう)に燃える殺し屋が、目的を成し遂げるため若き熱血刑事と共に壮絶な死闘を繰り広げるバイオレンス・アクション。スタローンがタトゥーで覆われた屈強な肉体を披露し、手に汗握るバトルを展開する。(取材・文:坂田正樹)
映画『バレット』は6月1日より全国公開