北村龍平監督、『VERSUS』続編は来年にも!ハリウッド進出第2作引っ提げ凱旋!
映画『あずみ』『ゴジラ FINAL WARS』などで知られる北村龍平監督が27日、都内で行われたハリウッド進出第2作『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』の公開初日舞台あいさつを行った。この中で北村監督は、世界的にも評価の高かった2001年公開の『VERSUS ヴァーサス』続編を制作する構想があることを発表した。
映画『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』フォトギャラリー
映画『ミッドナイト・ミート・トレイン』でハリウッド進出を果たし、今作がハリウッド2作目となる北村監督。まさに凱旋(がいせん)舞台あさいつとなったこの日の壇上では、「ハリウッドの荒波に押されても、一歩も引かずに作ったバイオレンスホラー」と自信をもって作品を紹介。「ハリウッドにいじめられて、ぬるくなっているようでは駄目だから」と意味ありげに付け加えた。
出演者について「ルーク・エヴァンス以外はどうでもいい連中だった。まあ、全員映画で死んだからいいけど。映画で死ななきゃ俺が殺していた」と語るなど、北村節は全開。ヒロインのアデレイド・クレメンスに対しても北村監督は「きれいな方だけどなかなかのビッチだった。まあ、いい子なんですけどね。映画を撮っていると、いろいろあるんですよ」と述べて客席を驚かせていた。
また次回作について「今年ですが、この後久しぶりに日本で1本撮ります。アジア全域での撮影を考えている作品です」と発表。さらに「来年くらいに『VERSUS ヴァーサス』の続編もやりたい。主演の俳優(坂口拓)が引退してしまったけど、俺がカムバックさせてやる。やるといったら俺はやる」と出世作の続編構想を語り、会場を沸かせていた。
本作は、凶悪な強盗団と恋人を殺され冷酷な殺人鬼となった男の戦いを描くバイオレンス・ホラー。この路線に関して北村監督は「血みどろ系の映画ばかり撮っている監督だと思われるから、血みどろ系はこれが最後」と明かしていた。(取材・文 名鹿祥史)
映画『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』はヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開中