シリーズ最高の出来と批評家が絶賛する『アイアンマン3』はペッパー・ポッツの活躍に注目!
「シリーズ最高の出来」と全米の批評家から早くも大絶賛されている映画『アイアンマン3』のキャストが勢ぞろいした記者会見が、現地時間24日ロサンゼルスで開かれた。
全世界で歴代3位となる興行収入を記録した『アベンジャーズ』から1年。アベンジャーズの中で最も人気の高いアイアンマンの最後の戦いを描いたアクション超大作『アイアンマン3』。億万長者で天才発明家のトニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr。トニーの公私に渡るパートナー、ペッパー・ポッツ役のグウィネス・パルトロー、トニーの親友で空軍中佐のローディ役のドン・チードルらお馴染みのメンバーに加え、新作では、ガイ・ピアース、レベッカ・ホールら演技派スターが登場。アイアンマンの強敵マンダリン役には、アカデミー賞俳優ベン・キングズレーがふんしている。
素顔もまさにトニーそのものといった雄弁で機知に富むダウニーは、新作への思い、このシリーズでの経験を、「この作品のテーマは、60年代にスタン・リーがオリジナルのコミックを描いた時と同じだ。これは軍事産業に関わる複雑で保守的な男が、自分の作った武器で傷つくというもので、『テクノロジーは我々の危機を乗り越える手助けとなるが、しばしばその危機を引き起こすことにもなる』といったことを語っている。それと今回、前2作以上の悪役が必要だった。トニーとローディの関係を深めるためにね。そしてベンがその役目を確実にこなしてくれた。1作目の撮影前と比べたら、自分がもっとトニーそのものになっているのは確かだね。年を取るうちに、自分の中のエゴが減って、本質的にナルシズムやうぬぼれ、不安のメタファーでしかないものに振り回されなくなる。だからトニーがより彼自身になっていくのと同時に、僕もほどよくより謙虚で人間らしくなってきているよ」と振り返った。
また今回、ペッパーは物語の鍵を握る重要な役どころで、パルトローは今回のペッパー役について、「彼女は自分らしくなっているわ。ペッパーはある意味、新しいフェミニストの役ね。彼女もパワーをつかむことになって、トニーと対等の関係を手に入れるの」とトニーとの関係も今まで以上に深く描かれることを明かした。
これまで圧倒的な強さを持っていたアイアンマンが、新作では、肉体的にも精神的にも傷つき追い詰められていく。人間としてのトニーの弱さに焦点を当てたことでドラマの深みが増し、アクションも単なる派手なVFXのオンパレードに終わらず、これぞハリウッド映画といった見応えタップリの娯楽作に仕上がっている。(取材・文:細谷佳史)