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「ゴシップガール」のペン・バッジリーが明かすシンガーソングライター、ジェフ・バックリィとは?

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ペン・バッジリー
ペン・バッジリー

 アメリカの人気テレビドラマ「ゴシップガール」で、ダン・ハンフリー役を演じて注目を浴びたペン・バッジリーが、トライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival 2013)で新作『グリーティングズ・フロム・ティム・バックリー(原題) / Greetings From Tim Buckley』について語った。

 同作は、1960年代~70年代半ばまでフォーク歌手として先駆的な音楽作品を手掛けたシンガーソングライター、ティム・バックリィの若き日の音楽界への挑戦と、ティムの息子で父親とは疎遠だった同じくシンガーソングライターのジェフ・バックリィが、父親ティムを追悼するトリビュートコンサートで、父親譲りの才能を発揮して成功するまでを描いたドラマ作品。共演者には映画『28週後...』のイモージェン・プーツ、監督はダニエル・アルグラントがメガホンを取っている。今作でペンは、ジェフ・バックリィ役に挑戦している。

 ジェフ・バックリィの作品の中で好きな曲は「僕は彼がライブカバーした曲『ストレンジ・フルーツ』が好きで、その曲から彼の音楽にハマっていった。僕自身もミュージシャンであり、ジェフからはミュージシャンとしてだけでなく、俳優としての創造性や、人生の方向性を学んだ」と答える一方、ペン自身が曲を製作してアルバムとしてリリースする可能性については「今のところは、人々に聴かせるような僕の曲はまだできていないよ(笑)」と明かした。

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 ジェフのパフォーマンスについて「ジェフのことを知っている関係者からは、彼の演奏に関していろいろな話を聞いたが、(聞いた通り演じることは)ジェフの領域に土足で踏み入っている感じがして、あくまでジェフが(説明抜きで)音楽を解釈したやり方で、僕も彼のことを解釈していったんだ。彼の演奏はしなやかで、女性的な不思議な動きをして、全く運動選手のような動きではないが、何時間も歌えるほどのスタミナはあった。それに、彼の話す声は僕よりも1オクターブ高かった。僕は、そんな彼の資質(才能)を理解して、自分の歌や演奏として引き出していった」と、あえてジェフの真似をせずに、自分なりの解釈で演じていたようだ。

 セットでは、彼ら二人の曲を聴きながら演じていたのか。「もちろん、撮影前にジェフとティムの曲は聴いたが、撮影中は全く聴くことはなかった。なぜなら、僕にとってはティムの人生の方が、むしろジェフよりも感動できたために、あえてジェフ役に関しては(情報に頼らずに)本能的に理解することにしたからだ。そのうえ、僕がティムについて学んでいったことは、ジェフが、疎遠だった父親も同じ人間だということを理解していった過程と同じだからでもあるんだ」と答えた。

 映画は、ティムが活動し始めた60年代半ばと、ジェフがティムの追悼パフォーマンスに参加していく90年代を交錯させながらつづっていくため、2人のアーティストを対照的に比較しながら鑑賞できる作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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