『SHERLOCK』カンバーバッチ、今明かす子ども時代!
人気SFシリーズ最新作の映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』で悪役に挑戦する海外ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」のベネディクト・カンバーバッチが、自身のルーツを明かした。両親共に俳優という恵まれた環境に育ったカンバーバッチだが、意外にも子ども時代は演技の仕事に興味がなかったという。
そんなカンバーバッチが、生まれて初めて夢中になった映画はスティーヴン・スピルバーグ監督の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』。「キャラクターやストーリーなど、すべてに夢中になった映画だったよ」と振り返ると、「ほかにも時期的には前後するけれど、『スター・ウォーズ』も大好きだった」と明かす。1976年生まれのカンバーバッチにとって、スピルバーグ、そしてジョージ・ルーカスというのは自身のルーツを語る上では避けられない存在だ。
その一方で、カンバーバッチは「マニアというほどのファンじゃなかったんだ」とSFファンではなかったことを告白。「『2001年宇宙の旅』や『ブレードランナー』も観たし、テレビシリーズの『スター・トレック』も観た。でもそのころはまだ子どもだったから……もちろん、子どもの頃に観たそうした作品からの影響は今も根付いていると思うけどね」と語り、熱狂的なファンからは距離を置いていたことをうかがわせた。
それだけに、「トレッキー」と呼ばれるほど熱狂的なファンのいる本作に参加することは、プレッシャーもありそうなものだが、「意外や意外、楽しんでいるよ」とカンバーバッチは余裕の表情。肝心の役柄であるジョン・ハリソンについても一切がベールに包まれており、カンバーバッチも役柄については「ザ・ビートルズが元ネタだよ。ジョンレノンとジョージ・ハリソンの名前を合体させたんだ。これ以上は言えないよ」と明言を避けた。
その素性が全く明かされていないことから「シリーズ屈指の悪役であるカーンなのではないか?」との声もファンの間で上がっているが、カンバーバッチはそれについても「たくさんの観客が想像してくれるのはいいことだと思う。もっとも、それが正しいとは限らないけどね」とにやり。「いろいろな典型的な悪役がいるけれど、僕はそういうのはやりたくなかった」とだけ、自身が演じるキャラクターに触れた。
『スター・トレック』のファンではないと明かしたカンバーバッチだが、実はカンバーバッチよりもちょうど10歳年上である本作のJ・J・エイブラムス監督もスピルバーグからの影響を認めつつも、「スター・トレック」のファンではなかったことを認めている一人。エイブラムス監督は「だからこそ、ファンではない人も楽しめる作品にしたかった」と明かしているが、その精神はキャストにも継承されている。新たな『スター・トレック』を代表する悪役として、カンバーバッチの名前は多くのファンの胸に刻まれるはずだ。(編集部・福田麗)
映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は8月23日より全国公開