7代目「なっちゃん」三吉彩花、初主演作で大女優の大竹しのぶに感謝の念
7代目「なっちゃん」として、サントリーの清涼飲料水「なっちゃん」のCMに出演した三吉彩花の初主演映画『旅立ちの島唄 ~十五の春~』のプレミア舞台あいさつが8日に都内で行われ、三吉は劇中で自身の母親を演じた大竹しのぶに、共演して触発されることが多かったと感謝のメッセージを述べた。この日の舞台あいさつには三吉と大竹のほか、小林薫、吉田康弘監督が登壇した。
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本作は、沖縄本島からおよそ360キロ離れた絶海の孤島南大東島を舞台に、少女の成長や家族の絆を島唄のメロディーに乗せてつづる感動作。無口だが優しい父親を小林薫、強さともろさを秘めた母親を大竹しのぶが演じた。三吉が島に実在する少女民謡グループ・ボロジノ娘のリーダーを務めるヒロイン・優奈役として初挑戦ながらも三線と島唄を見事にものにした体当たり演技を見せている。
三吉は、大竹と小林との共演について、「本当にご活躍されているお二人が両親役。自分が主演で大丈夫だろうかと思っていました。でも撮影に入ると、お芝居のことで学ぶことがたくさんありました」と充実した表情。また、この日は母の日が近いということで、三吉が大竹にサプライズで花束をプレゼントし、「今回初めて大竹さんとご一緒させていただいて、『もっといろんなお芝居をしたい』とか、『ほかの作品でもご一緒させていただきたい』とかいろいろ感じました。本当に感謝しています」と大先輩に感謝の言葉を述べた。
舞台あいさつ中、そんな三吉を母親のようにほほ笑ましい表情で見ていた大竹は、本作について「ワンカット、ワンカットに島の人の生活や、他人の子どもを自分の子どものように一緒に怒ったり、悲しんだりしてくれる人々の姿が、吉田監督の細やかな演出によって描かれています。あと、本当に美しい南大東島に会えて良かったなと思っています」としみじみとした表情で語った。
一方、小林は出演を振り返って、「父親ってさみしいなあと。お母さんは娘とスキンシップするシーンがあったけど、父親はそういう関わり方ができない。母親みたいに娘に近寄ることができなくて父親って損だな、男ってそういうはかない存在だとつくづく感じました」とまるで劇中の父親さながらにぼやいてみせて、観客の笑いを誘っていた。(古河優)
映画『旅立ちの島唄 ~十五の春~』は5月18日よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開