仲村トオル&坂井真紀、中学生の妄想話を告白!頭の中で野球漫画が連載!?
団地に住む中学2年生の円山克也が、思春期特有の妄想に明け暮れる姿を、美化することなく包み隠さず描いた映画『中学生円山』で、克也の両親を演じた坂井真紀と仲村トオルが、宮藤官九郎監督と妄想について語り合った。克也について、宮藤監督は「団地に住んでいること以外、自分そのもの」と語っており、克也の妄想はほぼ全て、宮藤監督の経験に基づくものだという。
自身の中学時代を振り返り、「僕らが中学生の頃は、今と比べて情報が少なかった」と語った仲村。だからこそ、「いっぱいやりたいことはあるんだけど、ほとんど何もできない。その無力さを埋めるために、妄想、空想、想像をするのはしょっちゅうでしたね」といい、「僕の場合は野球部だったので、頭の中で自分が主人公の野球漫画が連載されていました(笑)」と告白した。
それに「『タッチ』みたいな感じですか?」と宮藤監督が反応すると、「いや、どちらかというと水島新司さんの漫画みたいな。いろいろな漫画の主要人物たちが出てきて、僕は『アストロ球団』のあの人、みたいなイメージなんですよね」と仲村。夏に流れるプールに遊びに行けば、流れに逆らっている状態が、砂浜で海に向かってバットを振っている漫画に頭の中で変換されていたそうで、宮藤監督を「ある意味、一番振り切れてるかも」と大爆笑させた。
一方、中学生時代は365日、軟式テニスに打ち込んでいたという坂井も、「わたしは『エースをねらえ!』に憧れて軟式テニス部に入ったぐらい、大好きで。岡ひろみと藤堂さんが雨に濡れて、山小屋のようなところに取り残されちゃうシーンがあったんですけど、それが中学2年生ながらセクシーだなと思って、岡ひろみを自分に当てはめて想像していました(笑)。藤堂さんと付き合えたらいいなと思っていたんですよね」と漫画のキャラクターに本気で恋していた思い出を明かした。
そんな二人だが、「今もたまに現場の待ち時間に、野球の空想はしますよ。右中間を真っ二つに割っていくライナーを打ったイメージとか(笑)」と大人になった現在も空想するという仲村に対し、坂井は「わたしは、連載は終わっています」とばっさり。一同を爆笑させながらも、「妄想は夢みたいなもので、かなえたいことを心の中でうずうず考えている状態だと思う」と語り、その場をまとめていた。(取材・文:小島弥央)
映画『中学生円山』は5月18日より公開