天海降板の舞台再開へ 代役・宮沢りえに野田と三谷も感謝
女優の天海祐希が心筋梗塞のため降板し、宮沢りえが代役として出演する舞台「おのれナポレオン」公演が、10日の19時から再開されることが、東京芸術劇場のオフィシャルサイトで発表された。
当初、9日夜から再開の予定だったが、関係者の協議により中止が決定していた同舞台。宮沢が代役に立つ公演は、10日から千秋楽となる12日までに4公演を予定している。
再開決定に合わせ主演の野田秀樹は、同劇場サイトに言葉を寄せ、「天海祐希さんには、まだまだこれから長い役者人生がありますので、何卒みなさまご理解下さいませ」と謝罪の言葉と共にコメント。「わずか二日間での稽古で舞台に立つことを英断してくれた男らしさに感謝します」と宮沢への感謝をつづると、残りのステージについて「魂を込めて演じさせていただきます」と意気込みを明かした。
また「僕に出来ることは何だろうか、と考えました」という作・演出の三谷幸喜も「天海さんと、必ずまた舞台をやること。宮沢さんに、今回のお礼に芝居を書くこと。ご迷惑を掛けたお客さまに喜んで頂ける作品にすること」などと思いをつづっている。
同舞台にナポレオンの愛人アルヴィーヌ役で出演していた天海は、6日の公演終了後に体調不良を訴え、医師による診断の結果、軽度の心筋梗塞であることが発覚。これにより天海の降板と、宮沢が代役を務めることが発表されていた。(西村重人)