新作『華麗なるギャツビー』健闘するも、『アイアンマン3』が2週連続首位! -5月13日版
全米ボックスオフィス考
強力な新作映画『華麗なるギャツビー』の猛攻をかわし、映画『アイアンマン3』が7,253万ドル(約65億2,770万円)の興収を上げて2週連続トップを守った。先週と比べ58.4パーセントの興収減となったものの、デビュー2週目の記録としては歴代4位という好成績。このままのペースでいくと興収トータルで4億ドル(約360億円)をたたき出すのも夢ではない。(1ドル90円計算)
惜しくもトップを逃したものの、『華麗なるギャツビー』は、5,009万ドル(約45億810万円)で第2位。F・スコット・フィッツジェラルド著の小説の映画化だが、この小説はアメリカの学校でよく読まれるほどの名作。昔から幾度となく映画化されてきたが、あまりに文学的すぎる内容から興収には直結しない難しい作品とされてきた。しかし、バズ・ラーマン監督のきらびやかなビジョンと、主要人物のギャツビーをレオナルド・ディカプリオが演じるということにより注目を浴びてヒットとなったようだ。
第3位は、500万ドル(約4億5,000万円)で映画『ペイン・アンド・ゲイン(原題) / Pain and Gain』。第4位は、人気監督タイラー・ペリーが名を連ねたコメディー映画『ピープルズ(原題) / Peeples』。ヒットメーカーのタイラーだが、この作品は初登場461万ドル(約4億1,490万円)と、彼の歴代作品の中でも非常に低く、ありがたくない記録を作ってしまった。
トップ5の最後は、459万ドル(約4億1,310万円)の興収だった映画『42(原題) / 42』。先週より2ランクダウンとはいえ、降下率は24.2パーセントと、まだまだ粘りを見せている 。
今週末は、世界中の映画ファンが待ちかねたアクション大作、シリーズ第2弾となる映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が3,700館でいよいよお目見えする。この夏の目玉ともいえる超大作公開とあって、ほかのスタジオは大型作品の公開を避けており、次回のランキング争いは、スター・トレック対アイアンマンとなること必至だ。(ロス取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto)