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前田敦子と成宮寛貴が語る、恐怖の奥にある“孤独”

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『クロユリ団地』の真のテーマについて語り合った前田敦子と成宮寛貴
『クロユリ団地』の真のテーマについて語り合った前田敦子と成宮寛貴

 現在公開中の、ホラー映画の巨匠・中田秀夫監督が6年ぶりに手掛けた恐怖映画『クロユリ団地』で主演を務めた前田敦子成宮寛貴が、恐怖の裏に隠された真のテーマ、そして作品への思いを語った。

映画『クロユリ団地』写真ギャラリー

 今回がホラー映画初主演となった前田だが「怖いの苦手です」と、やはりホラーが得意ではなかった様子。「撮影前に『貞子3D』を観に行ったんですけど、一番叫んでいましたし、すごくいいお客さんだったと思います」と苦笑いする。同じくホラーは苦手と明かした成宮だが、「中田さんと一度お仕事をしてみたいと思っていて。中田さんじゃなかったらホラーはやっていなかったかもしれないです」とホラー挑戦には監督の存在が大きかったと語り、前田もこの話にうなずく。

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 前田は介護士を目指す少女・明日香を、成宮は心に傷を持ち明日香と出会う青年・笹原を演じる。「ホラーですけど人間一人じゃ生きていけないっていう『つながり』の話なので、怖いだけじゃなくそういうところも楽しんでもらえれば」と成宮が言えば、前田も「心情がすごく深く描かれているし、人間的な感情の中に入り込んで感動していただければ」と恐怖の中で展開される人間模様や情感の部分に注目してほしいと訴える。

 撮影を通じ「女優・前田敦子を見た」と話す成宮は、「監督が何回も何回も撮る方なので、その中で集中してどんどん良くしていく。集中力が途切れないのがスゴい」と前田の姿勢・取り組みを絶賛。前田はこれに「監督が『ここは恐怖度1です』『幸せだと思ってください』とか、細かく明確に引っ張ってくださったのでそれについていっただけです」と謙遜したが、そうした中田演出、互いに「やりやすかった」と口をそろえる前田と成宮のアンサンブルも本作の見どころとなっている。

「普通に怖いもの見たさでも観てほしいですし、メッセージ性もあると思うので、『あ、深いな』って感じてもらえたらうれしいです」と前田が語れば、「二人には『孤独』という共通点があって、その誰しも持っている孤独に恐怖がつけ入ってくる。それを皆さんに感じてもらえれば」と成宮が作品のテーマを言い表す。団地という極めて日本的住空間で、隣接して住みながら生まれる孤独。そこから広がる恐怖を描いたホラー作品だ。(取材・文:長谷川亮)

映画『クロユリ団地』は全国公開中

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