大槻ケンヂ、インド映画をサザンに例えて…ディープな魅力を語り尽くす
18日、インド映画歴代興行収入ナンバー1を記録した映画『きっと、うまくいく』が公開初日を迎え、シネマート新宿で行われたイベントに本作の応援団長・大槻ケンヂ、漫画家の辛酸なめ子、そしてゆるキャラのナン子ちゃんが登壇。本作の魅力をディープに語った。
ハリウッドならぬボリウッドとして世界中にブームを巻き起こしているインド映画。そんな中、スティーヴン・スピルバーグ監督やブラッド・ピットも絶賛し、最高傑作との呼び声の高い本作が日本に上陸。大槻は「以前インドに行ったとき、いきなりタクシーが人をはねて、周りの人がそのタクシーを殴ったり蹴ったりしていた。カオスを感じたので、そんな国がどんな映画を作るんだろう」とインド映画に関心を持ったという。
さらに大槻は「『ムトゥ踊るマハラジャ』で日本もインド映画ブームになったけど、それから『ロボット』まで14年かかった。みんなが、インド映画に“歌って踊って”を求めてしまったんだろうね。『きっと、うまくいく』みたいなハートフルな映画に早く出会っていれば、もっとブームも根付いたのかも。サザン(オールスターズ)で例えるなら、『ムトゥ踊るマハラジャ』が『勝手にシンドバット』で『きっと、うまくいく』が、『いとしのエリー』なんだよね」と独特の表現でインド映画を語った。
また、辛酸が「なんでインドの有名な俳優にはカーンがつく人が多いんでしょうね?」と疑問を投げかけると、本作主演のアーミル・カーンほかシャー・ルク・カーン、サルマーン・カーンなどインド映画を代表する俳優の名前を挙げた大槻は「確かに。日本でもキラー・カーンはプロレスをやめたあと、居酒屋を始めて店舗も増やして成功しているしね」と語りだすと「俺も、大槻ケンヂ・カーンって名前しようかな」とノリノリの様子だった。
本作は、映画大国インドで大ヒットした4作品を集めて特別上映される「ボリウッド4」の中でも、最高傑作という評価を受けているヒューマン・ストーリー。大槻は「どの層にも受ける映画。濡れ場がご法度のなか、触れ合うか触れ合わないかのダンスシーンや、昭和30~40年代の日本映画を思わせるような懐かしい感じもあります」と作品を力強くアピールした。(磯部正和)
映画『きっと、うまくいく』はシネマート新宿ほか全国公開中