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エレン・ペイジとアレキサンダー・スカルスガルドを直撃!巨大企業を相手にする過激派組織のメンバーに挑戦!

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アレキサンダー・スカルスガルド(左)、エレン・ペイジ(右)
アレキサンダー・スカルスガルド(左)、エレン・ペイジ(右)

 映画『JUNO/ジュノ』『インセプション』などでおなじみの若手演技派女優エレン・ペイジと、テレビドラマ「トゥルーブラッド」のアレキサンダー・スカルスガルドが、新作『ジ・イースト(原題) / The East』について語った。

エレン・ペイジ出演映画『インセプション』写真ギャラリー

 同作は、調査会社の敏腕スパイ、サラ(ブリット・マーリング)は、不正を続ける巨大企業を陥れる過激派組織に潜入して、その実態を調査する依頼を受ける。だが、サラは組織内の指導者ベンジー(アレキサンダー・スカルスガルド)に惹(ひ)かれ始めたことで、徐々に組織に傾倒していくというドラマ作品。エレン・ペイジは、過激派組織のメンバー、イジー役を演じている。監督は、サンダンス映画祭で話題になった映画『サウンド・オブ・マイ・ボイス(原題) / Sound of My Voice』のザル・バトマングリがメガホンを取っている。

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 ザル監督と主演ブリット・マーリングは、この映画の役作りと脚本執筆のために、実際にアナーキストのグループと交流したり、ゴミ箱に捨てられた食べものを食べていたそうだが、どのようなアプローチをしたのか。「わたしは22歳のときに、オレゴン州のロストバレーのエコビレッジ(自然を害さず、生活に十分な装備が備わった住居)でパーマカルチャー(永遠に持続可能な農的な暮らしの生活デザイン)の授業を受けたことがあったの。それは、この映画に登場する組織と似たような哲学で、わたしが受講していたときも、生徒にはアナーキストやフーリガンの思想を持つ人たちが居たわ。だから、最初にブリットとザル監督との会合で、似たような体験をしたことをシェアでき、どのような影響を与えられたかなども話し合うことができたわ」とエレンが明かした。

 エレン演じるイジーとアレキサンダー演じるベンジーは、共に裕福な家庭に育ったが、このような過激派組織に加わっている。「実際にアナーキストの人たちに会うと、裕福な家庭に育った人たちが居て、成長時に徐々にそんな裕福な環境を否定していく人たちが多いの。それは彼らが、内面に違和感、悲しみ、怒りなどを感じているからなの。そんな彼らの内面的なものに、わたしはすごく興味があったわ。イジーが裕福であることは、映画の後半で明かされるけれど、彼女の体験はものすごくパーソナルな設定で、そんなパーソナルな体験は、どのようなレジスタントな活動をするグループにもあることなの。彼らの怒りには、様々な理由があるのよ」とエレンは、あくまで怒りの理由を持って行動しているグループであることを強調した。

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 この映画では、そんな怒りを巨大企業に向けるが、個人的に怒りを持っていることは何か。「アメリカ政府が、なかなか法案を可決できない状況にあることにイライラさせられる。ほとんどの政治家は、目先の選挙ばかりを懸念し、自分の信念よりも、再選されることだけを考えているように思える。銃規制の問題でもそうだが、おそらくほとんどの政治家は賛成だろうが、例えば、ある民主党の政治家が、レッド・ステイト(共和党の支持者の多い州)に居るため、次の選挙で当選するために、その銃規制に反対投票をする行為は、非常にいら立ちを感じるね」とアレキサンダーが、彼なりの見解を述べた。

 映画は、不正を行う巨大企業に対抗する過激派組織が、理由を持った人間的なアプローチで描かれ、それでいて説教くさくない演出を施し、組織内でも対立することがある設定が魅力な映画に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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