『モテキ』大根仁監督最新作、拡大レイトショー公開が決定!
映画『モテキ』知られる大根仁監督の最新作『恋の渦』が、7月にシネクイントで期間限定レイトショー公開されることが決定した。精鋭監督が受講生と新作を撮る実践的映画ワークショップ「シネマ☆インパクト」の一企画として制作されたインディーズ作品で、連日上映劇場のキャパシティーをオーバーする人気を博したことで拡大公開が決定した。
同作は、映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を監督した三浦大輔が主宰する劇団ポツドールで上映された戯曲の映画化。「部屋コン」で知り合った9人の男女の関係を描く密室劇で、登場人物はチャラ男とギャルばかり。本音とウソが渦巻く彼らの恋愛模様が描かれる。
一見すると軽薄なばかりで、本来なら全く感情移入ができないであろうキャラクターによる恋愛模様を描いた本作。しかし次第にその「どうでもいい」世界の出来事が、観客の「これ思い当たる」「こういうのあるある」という感情を誘発。いつしか自身の体験を反映して感情移入してしまう構成が話題となり、先月まで上映されていたオーディトリウム渋谷では、連日キャパオーバーの大ヒットを記録。急きょ追加上映が行われた最終日も満員御礼となった。
この圧倒的支持を受ける形で、7月に渋谷のシネクイントで拡大ロードショー公開が決定。それにあわせチラシも作成されたが、そのビジュアルはまさにギャル系雑誌そのもの。「ゲスで!エロくて!!DQN」のコピーがより軽薄さを演出している。
また裏面では、9人の各キャラクターを、雑誌のストリートスナップ風に紹介。そのレイアウトは、ネットを中心に人気を博した、月刊誌「MEN'S KNUCKLE」(メンズナックル)そのもの。各キャラごとに、あの「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」といった数々の名言を彷彿(ほうふつ)とさせるコピーが踊っており、ぜひ手に取ってそのパロディーセンスを楽しみたいところだ。(編集部・入倉功一)
映画『恋の渦』は7月6日から19日まで渋谷のシネクイントにて2週間限定レイトショー公開