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パク・チャヌク監督のハリウッド作品『イノセント・ガーデン』は心理戦に注目!グロテスクな表現は抑えめ

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マシュー・グード
マシュー・グード

 映画『マッチポイント』のマシュー・グードが、新作『イノセント・ガーデン』について語った。

映画『イノセント・ガーデン』フォトギャラリー

 同作は、大屋敷で暮らす少女インディア(ミア・ワシコウスカ)は誕生日に愛する父を事故で失い、母(ニコール・キッドマン)と共に葬儀に参列すると、消息不明だった叔父チャーリー(マシュー・グード)が突如姿を現す。彼は母を懸念し、屋敷で3人で共に暮らし始めるが、それを機に奇妙な出来事が起こり始める。映画『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督初のハリウッド作品。
 
 このチャーリー役は「最初に依頼された友人コリン・ファースが忙しくて、僕が出演したんだ」と明かし、さらにパク監督とハリウッドの監督との違いは「彼は撮影前の準備期間で、ほぼ90%近く何を撮影するかを決定し、絵コンテのショットも完璧に描かれていた。ハリウッドの監督でもこれほど準備はしていない。ただ、それが逆に自分の意見が言えるか最初は不安にさせられた」と述べた。

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 パク監督の演出は「今作は彼の韓国作品と違って予算が多く、通常の撮影よりも2倍の時間を掛けて撮影したため、ショットごとにモニターを鑑賞しながら、話し合って撮影を進めた。僕はモニター鑑賞は嫌いだが、詳細な点に気を配るパク監督の演出は嫌ではなかった。さらに今作の撮影監督は長い間パク監督と組んできたチョン・ジョンフンで、彼の存在がパク監督を落ち着かせていた」と語った。

 ミアとのピアノ演奏は「子どもの頃ピアノを弾いたが、20年以上も弾かず、さらにフィリップ・グラスの曲の演奏だったため、くじけそうな思いで練習したよ! もっとも、グラスの曲の3分の2しか僕らは演奏できず、残り3分の1は難し過ぎて弾きこなせなかった。だがパク監督は、僕らがうまく演奏しているシーンを見事につなぎ合わせて仕上げてくれた」と明かした。

 映画は、通常のパク監督作品に比べてグロテスクなシーンが少ないが、謎を呼ぶ展開とキャラクターの織りなす心理戦が興味深く描かれている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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