「ジブリの森のレンズ展」初お披露目!見世物小屋風の屋台がずらり!
31日、三鷹の森ジブリ美術館で開催される「ジブリの森のレンズ展」の内覧会が行なわれ、ヨーロッパの見世物小屋をイメージしたという体感型の展示室が初披露された。この日は、同美術館館長の中島清文氏と特別協賛の日清製粉グループ本社取締役 総務本部広報部長の稲垣泉氏が出席し、あいさつを述べた。
映画上映には欠くことのできない「レンズ」にスポットを当てた新企画展示「シブリの森のレンズ展」には、迷路のような館内の一角にヨーロッパ風見世物小屋の屋台がずらりと建ち並び、レンズを通して絵を映す楽しさ、不思議さを“見て、動かして、楽しめる”仕掛けがいっぱい。中島館長は「レンズの仕組みを普通に説明しても面白くない。宮崎駿監督もおっしゃっていましたが、全館見世物小屋にしようと。お子様はもちろん、頭の固い大人にもぜひ楽しんでいただきたい」とジブリらしさを強調した。
企画展示ブースでは、ジブリのキャラクターなどをさまざまなレンズで覗き込んだり、潜望鏡を使って森の葉っぱの細かなところを観察したり、自らの手で「動く絵」を壁に映し出したりと、気が付けば大人も童心に返っている場面があちこちに見られるほど。また、本展示会の入場券となる「フィルム付きっぷ」には、屋台にある装置の中に差し込むとジブリの人気アニメが映し出されるという遊び心あふれる仕掛けも施されていた。
また、内覧会特別企画として、劇団みんわ座による幻灯機を用いた江戸写し絵の演目「だるま夜話」が上演され、アニメーションの原点ともいえる「絵を映す」楽しさを存分にアピール。アニメーションの制作過程がわかる常設展示と併せて見ると、時代の変化、技術の進化が改めて実感できる。
スタジオジブリによるアニメーションがスクリーンに大きく映し出され、たくさんの人々に楽しんでもらえるのは、映写機に組み込まれたレンズの働きのおかげ。これを機会にレンズの楽しくて不思議な世界を体感してみてはいかがだろう。(取材・文:坂田正樹)
「ジブリの森のレンズ展」は6月1日より三鷹の森 ジブリ美術館にてスタート 2014年5月終了予定 ※要予約