ソフィア・コッポラ セレブをもてはやす現代アメリカを批判
名声に憧れ、セレブの家ばかりを狙った実在の窃盗団を描いた映画『ザ・ブリング・リング(原題) / The Bling Ring』のソフィア・コッポラ監督が、現代のアメリカを支配しているセレブリティー文化を批判した。
ソフィア・コッポラが描くハリウッド・スターの家庭像 映画『SOMEWHERE』写真ギャラリー
「そもそもセレブリティー文化というのは、たまにのぞき見をする、やましい快楽だとわたしは思う。でも、今のアメリカはそれに支配されてしまい、コントロールが利かなくなっているわ」とコメントし、リアリティー番組などに振り回されているアメリカに納得がいかないようだ。
そんなセレブ文化の代表とも言えるのがパリス・ヒルトンで、コッポラ監督は『ザ・ブリング・リング(原題)』の撮影で、実際に被害者の一人だった彼女に自宅を使わせてもらっている。
コッポラ監督が映画を観た感想をパリスに聞いたところ、「あの頃の精神状態が思い出されてとても感情的になった」と答えたという。
有名なコッポラ一家の娘であるソフィアは、ヒルトン一家の娘パリスのライフスタイルに共感できるかとRadarOnline.comが聞くと、「わたしたちの背景は大きく違っているように思う。わたしにとって彼女はとてもエキゾチックな人よ。彼女のことは好きだし、とても温かみのある人だと思うわ。でも、わたしとつながりがあるとは思わない」とコメントしている。(BANG Media International)