北朝鮮があっさりホワイトハウスを制圧!謎のアジア人役リック・ユーンはアメリカンドリームを信じるバリバリのアメリカ人
映画『ニンジャ・アサシン』の韓国系アメリカ人リック・ユーンが大作『エンド・オブ・ホワイトハウス』について語った。
同作は、ホワイトハウスを占拠したテログループが、大統領ベンジャミン(アーロン・エッカート)を人質に米海軍撤収と核爆弾作動コードの開示を要求するが、かつて大統領に仕えたマイケル(ジェラルド・バトラー)が、捕らわれた大統領救出に向けて動き出す。監督は映画『トレーニング デイ』のアントワーン・フークアが務め、リックはテロのリーダー、カンを演じている。
テロリストのリーダー、カンは「通常、子どもには愛や人間関係が必要だが、カンは子どもの頃に地雷で母親を失い、その喪失を復讐という形で埋め合わせようとする。もちろん、そんな体験をした子どもでも人によって正しい道に導かれ、このような問題を乗り越えることもできるが、現在アメリカで起きている銃乱射事件の容疑者のように、誤って道を踏み外しているんだ」と語った。
アントワーン監督とのタッグは「リアルなアプローチに関しては、ピッツバーグの厳しい環境で育ち、15歳の頃に銃弾を受けた経験を持つ彼ほど適任の監督は居ない。彼が生死についてよく理解し、『トレーニング デイ』のような生死のリアリズムを、今作でも描いているんだ」とリアリズムの追求に感心したそうだ。
映画内では主人公マイケルの愛国心に注目だが、リックにとって愛国心とは「僕個人は理想を何よりも信じ、僕自身もアメリカンドリームの産物とも言える。もし仮に僕が、日本で黒人やスパニッシュ系の人種として育ったら、今と同じように国際的な俳優になれたかわからない。だが、この国ではそんなアメリカンドリームがかなえられることが信じられる。そういう理想的な国家に僕らは愛国心を感じる」と答えた。
映画は、ハリウッドの大作でアジア系の俳優が重要な役を演じることが少ない中で、リックは見事に迫力のある悪役に徹している。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)