読者がストーリー展開と結末を選ぶ冒険小説「きみならどうする?」が映画化へ
1979年から1998年にかけて出版された小説で、読者自身が主人公になってストーリー展開を選びながら読み進める方式の冒険小説「きみならどうする?」(「チューズ・ユア・オウン・アドベンチャー(原題)/ Choose Your Own Adventure」)が映画化されることになったとThe Hollywood Reporterが伝えた。
エドワード・パッカードがアイデアを考え、後にR・A・モンゴメリーが参画し、二人の共同作品となった本シリーズは、20年の間に180タイトル出版され、全世界で2億5,000万部売り上げた。日本では、「きみならどうする?」のタイトルで、80年代に「タイムトンネルの冒険」や「スパイ大作戦」など6タイトルが学習研究社より翻訳出版された。のちに、二人以外の著者も契約作家としてシリーズを手掛けた。
20世紀フォックスが製作することになった本作の権利獲得には、これまで何人ものプロデューサーたちが惹(ひ)きつけられてきた。以前には、ニコール・キッドマンまでもがプロデュースの可能性を探ったことがあったそうだ。この度製作を担当することになったのは、約20年にもわたって権利獲得に向けて画策してきた、映画『アイ,ロボット』『プレデター』の製作を手掛けたプロデューサー、ジョン・デイヴィス。また、作家のモンゴメリーと妻が、共にエグゼクティブプロデューサーとして参加することになっている。
受け手がストーリー展開を選択していく手法は、映画化でも用いられていくのか。新たなファンタジー映画の誕生に期待が高まる。監督やキャスト、撮影時期などは未定だ。(鯨岡孝子)