ドリームワークス、カトリック教会の児童性的虐待事件の映画化を断念!
トーマス・マッカーシー監督によるカトリック教会での児童性的虐待事件を描く予定だったタイトル未定の作品で、当初製作する予定だったドリームワークスが手を引いたことが明らかになった。The Hollywood Reporterほか複数のメディアが報じている。
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本作は、もともとドリームワークスとパーティシパント・メディアが共同で製作する予定で、ボストン・グローブの記者と元編集長が、約10年間にも及ぶ性的虐待事件の隠蔽(いんぺい)を暴いた記事を映画化することになっていた。さらに脚本はウィキリークスを題材にした映画『ザ・フィフス・エステート(原題) / The Fifth Estate』のジョシュ・シンガーが執筆し、映画『扉をたたく人』のトーマス・マッカーシーがメガホンを取ることになっていた。
ボストン・グローブの記者は、この事件に関して約1年間1,000ページにもわたる調査を行い、2003年にはピューリツァー賞を受賞。その報道によって、それまで司祭を擁護していたバーナード・ロー枢機卿を辞任に追い込んだ事件でもあった。
今のところ、ドリームワークスが製作から手を引いた理由は明かされていないが、題材的にはリスクの多い題材と判断したと予想される。だが、同作のプロデューサーのマイケル・シュガーとスティーヴ・ゴリンは、新たな製作スタジオを探しているようだ。果たして、この題材で映画化できるのだろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)