バズ・ラーマン監督、『ムーラン・ルージュ』の3D化を検討中!
バズ・ラーマン監督が、ミュージカル映画『ムーラン・ルージュ』(2001年)の3D化を検討していることがわかった。自身初となる3D映画『華麗なるギャツビー』のプロモーションで来日した際にインタビューで明かした。
現在のような3D技術が当時にあったとしたら、3Dで製作したかった過去作はあるのかという質問に対し、ラーマン監督は「『ムーラン・ルージュ』は3Dで撮りたかった」と即答。「実際に変換するかもしれない。今ちょうど考えているところなんだ」とユアン・マクレガー&ニコール・キッドマンふんする男女の悲恋を豪華絢爛(けんらん)な映像美で描いた同作の3D化を構想中であることを明かした。
『ムーラン・ルージュ』はまさに3Dと相性がよさそうな奥行きのある映像が印象的な作品だが、ラーマン監督が興味を持っているのは「ドラマ」を3D化することだという。もともと『華麗なるギャツビー』を3Dにすると決めたのも、終盤、ギャツビーをはじめ、デイジー、トム、ニック、ジョーダンの5人がプラザホテルの一室に集まって繰り広げるドラマを「3Dでやったらどうなるだろう」と思ったことがきっかけだった。
ラーマン監督は「アクションよりも昔の室内劇のようなものを3Dにしたいんだ。例えば、変に聞こえるかもしれないけど『ゴッドファーザー』(フランシス・フォード・コッポラ監督)には3Dが合うと思うよ」と独自の見解を語っている。現在は『ダンシング・ヒーロー』(1992年)の舞台版を製作中のほか、数々のプロジェクトを抱え「忙しくしている。子どもたちとも過ごしたいしね」と明かしたラーマン監督だが、近いうちに『ムーラン・ルージュ』が3D化されることにも期待したい。(編集部・市川遥)
映画『華麗なるギャツビー』は公開中