リアーナがすぐ殺される!?ジェームズ・フランコ宅で世紀末を迎える新作の中身
映画『グリーン・ホーネット』の人気俳優セス・ローゲンが、新作『ディス・イズ・ジ・エンド(原題) / This Is the End』について語った。
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本作は、『グリーン・ホーネット』の脚本家エヴァン・ゴールドバーグがセスと共同監督を務め、人気俳優6人が本人役で出演。そのストーリーは、カナダ人俳優ジェイ・バルシェルが、旧友のセスに会いにLAを訪れ、二人はジェームズ・フランコ宅のパーティーに参加するが、突如エイリアンがロサンゼルスを攻撃、ジェームズ宅に4人の俳優と共に取り残される。世界が滅亡していく中、彼らは残りの食糧と生き残りをかけて口論を始めるというコメディー作品。
6人の俳優の演出について「20歳で僕がロサンゼルスに住み始めた頃カナダから友人のエヴァンが訪ねてきたが、僕のロサンゼルスの友人とウマが合わなかったことがあって、その経験を参考にした。パーティーでは旧友と新しい友人のグループに分かれる環境に、観客が共感を持てる設定にしたよ」と語った。映画内ではこの二つのグループが依存したり、それぞれの好き嫌いも判明していくが、俳優たちの実際の性格とは違った設定で描かれている。
また、劇中ではSFとコメディーが共存する。「僕とエヴァンは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ゴーストバスターズ』などの超自然とコメディーが交錯した映画にリアルを感じ、超自然への俳優の反応もまた面白い。今作では多くの人が殺される。この6人もいつ死ぬか全くわからない状況だし、カメオ出演のリアーナもすぐ殺され、誰もがお手上げ状態だ」と極限状態に追い込まれたセレブの設定もおかしい。
今作のセレブの世界は「僕らはセレブの世界を嘲笑し、俳優の仕事に関係なく、善人への道を選ばなければ、僕らのライフスタイルほど空っぽなものはない。高額な出演料で楽な仕事をしているんだ」と明かす通り、虚栄も表現している。
映画は、一か所に閉じ込められた個性的な俳優がさまざまな本音を吐いていく状況が滑稽な作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)