尖閣諸島に上陸!ミュージシャンTOKMA、愛国心の大切さを訴える
昨年9月18日に尖閣諸島・魚釣島上陸を果たしたミュージシャンのTOKMAが22日、オーディトリウム渋谷で開催されたドキュメンタリー映画『尖閣ロック』初日舞台あいさつに登壇し、愛国心の大切さを訴えかけた。
刺激的な題材故に公開に二の足を踏む劇場が多く、なかなか公開館が見つからなかったという本作。それだけにTOKMAも「本当にヤバい映画だったんで、こんな日が来るとは。(本作を上映する)オーディトリウム渋谷さん、関係者の皆さんのおかげです。ありがとうございます」と晴れ晴れとした表情を見せる。
魚釣島に上陸した理由として、TOKMAは「愛国心」を挙げる。「愛国という言葉に悪いイメージが漂っていますが、僕にとっては普通のこと。もちろん日本が全て正しいとは思わない。でも、自分の家に他人が土足で入ったら、おいおいと思いますし、勝手にいろいろなものを建てられたら怒るのは当然。でも外国から言われっぱなしで、駄目なことは駄目だと言わなきゃいけないと思う。ただし、目くじらを立てて愛国心をあおるのではなく、愛国心の大衆化ができたらいいなと思っているんです」とその思いをぶちまけた。
そして、この日のイベントの後半部分ではTOKMAのライブを実施。魚釣島ではほうきをギターに見立て、自曲の「I LOVE ZIPANG~自分の国は自分で守る。」を熱唱したことを踏まえ、「魚釣島ではヤギとサメしか観客がいなかったけど、今日はたくさんの方がいるので、気持ちよく歌えそう」と切り出すと、ギターを手にストレートなメッセージソングを披露した。
語りたい思いがあふれ出すのだろうか、一曲披露するごとにTOKMAは熱を込めたメッセージを観客に送り続ける。「都知事選のときに、僕が『南京大虐殺や従軍慰安婦は一方的なでっちあげだ。僕らのじいちゃんたちは、植民地支配を終わらせた。初めて白人の帝国主義に歯向かった唯一の民族なんだ』と演説をしていたら、ある若者が来て『TOKMAさん応援します』と。『君、日本語が変だけど、どこの人なの?』と聞いたら『中国人です』と。そして『中国を民主化してください』と言われたその言葉がずっと忘れられないんです。若者の心にはいつだって自由と発展がなくてはいけない。僕だって(魚釣島上陸は)怖かった。でもほんの一瞬のヤケクソと勇気が混ざったような気持ちでしたから。それが一つでも若い子の役に立てればなと思っています」と決意を述べていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『尖閣ロック』はオーディトリウム渋谷で公開中