エロくてゲスくて、東京の不快指数を超えた!? 大根仁監督最新作『恋の渦』が異例の再上映開始!!
年3月に限定公開され、異例の大ヒットを記録した大根仁監督最新作『恋の渦』の再上映が決定、渋谷シネクイントでの初日を迎えた6日には、大根監督とキャスト陣10名(新倉健太、若井尚子、柴田千紘、後藤ユウミ、松澤匠、上田祐揮、澤村大輔、圓谷健太、國武綾、松下貞治)が舞台あいさつに登場した。
鬼才・山本政志監督が提唱する映画ワークショップ「シネマ☆インパクト」第3弾として製作された本作は、今年3月にオーディトリウム渋谷で上映されるや連日、売り切れ&立ち見が続く大ヒットを記録。再上映を求める観客からの熱いリクエストが続々と寄せられ、このたび舞台を渋谷シネクイントに変えて、2週間限定での再上映が決定となった。
「ゲスで!エロくて!!DQN(ドキュン!)」のキャッチコピーを持つ本作。「部屋コン」に集まった男女9人の恋心と下心、本音とうそが交錯する物語を描き出しており、すがすがしいまでに共感できるような人物が登場しない、思わず観客がイラッとしてしまいそうな内容の作品となっている。そんな本作を鑑賞したばかりの観客の前に登壇した大根監督は「今日の昼間の東京は不快指数が95パーセントくらいだったと思うんですが、それ以上に不快指数の高い映画に来ていただいて、本当にありがたいと思っています」と冗談交じりにあいさつし、会場の笑いを誘った。
その後は急きょ、観客からのQ&Aコーナーに。『モテキ』などでも定評があった大根流エロ描写が本作でも健在であったことから「撮影に大根監督の名前がありましたが、主にエロいシーンを担当されたんですか?」という質問が飛び出すひと幕も。それに対して大根監督は「お察しの通りですね。低予算でスタッフの人数が少ないんで、撮影として参加しました。カオリ(柴田千紘)の下着がチラチラするシーンとか、主にエロいシーンは俺が撮っています」と返答する。
さらに「続編の予定はないんですか? 観たいです!」というリクエストに対しては、「原作(劇団ポツドールの三浦大輔による同名戯曲)に続編がないのにあるわけない。俺も二度と会いたくない人(登場人物)ばかりなので」と付け加え、会場を笑いに包んだ。(取材・文:壬生智裕)
映画『恋の渦』は渋谷シネクイントで公開中