『スケアクロウ』の続編企画が始動!
1973年の第26回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した、アル・パチーノ、ジーン・ハックマン主演の映画『スケアクロウ』の続編企画が進められていることがThe Hollywood Reporterによって伝えられた。
オリジナルの作品は、出所したばかりのマックス(ジーン・ハックマン)が、5年間の船乗り生活をやめたライオン(アル・パチーノ)と出会い、次第に深まっていく友情をロード・ムービー風に描いたもの。映画『哀しみの街かど』『恋人ゲーム』のジェリー・シャッツバーグがメガホンを取っていた。
そしてこのたび、シャッツバーグ監督がオリジナル作品の上映でカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭に参加した際に、続編の脚本を共同執筆中であることを明かした。
続編の舞台は、オリジナルの作品から30年経った時代。海軍を退いたライオンが軍の友人の助けを借りて、コンピューターの世界で活躍。一方、マックスは結婚したのちに中国から来た娘と養子縁組をし、洗車のビジネスを展開しているという設定だそう。
もっとも続編完成までの道のりは長く、まずオリジナル映画の権利を保有するワーナー・ブラザーズの許可が下りなければ製作は不可能である。その上、すでに俳優業を引退しているジーン・ハックマンが続編に出演するのは無理だと思われる。
果たしてシャッツバーグ監督はどのような選択をするのだろうか?(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)