年の差69歳!やなせたかしのプロ意識に、本仮屋ユイカも脱帽!
6日、映画『それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ』初日舞台あいさつが、シネ・リーブル池袋にて行われ、ゲスト声優を務めた本仮屋ユイカ、原作者のやなせたかし氏、アンパンマンのテーマソングを25年間歌い続けている双子デュオ・ドリーミングが登壇した。毎年恒例となったやなせ氏による歌のあいさつでは「もうどうせすぐ死ぬんでね。もしも舞台で死んだら、映画のいい宣伝になる。これが僕の商売」とプロ意識の高さを見せた。
御年94歳のやなせ氏。「今年が最後かもしれません」と言いつつ、毎年、映画公開時には元気な姿を披露し、アンパンマンファンから歓声を浴びているが「元気なんてないんだよ。人前に出るときはやけくそ。笑いながら死んでいくんだ。俺が死ねばいくらかでも映画の宣伝になる。死ぬ直前まで一生懸命」と作品への愛を語ると、例年以上にパワフルな歌声で場内を沸かす。
そんなやなせ氏に、登壇時から階段の上り下りの際に手を取って助けたり、司会者の話を耳元でわかりやすく伝えたりと、ゲスト声優で本作に参加した本仮屋は常に優しく見守る。そしてやなせ氏から「男の子の役をよくやっていたよ」とお褒めの言葉をもらうと本仮屋は「アンパンマンという大好きな作品に参加できてうれしい。アンパンマンも25周年で、わたしも25歳。心のヒーローである映画と同い年なんて光栄です」と満面の笑みを浮かべた。
その後のフォトセッションでも、常にやなせ氏の手を取り、体調を気遣う本仮屋の姿は、仲の良い「おじいちゃんと孫」のような雰囲気。会場に訪れた大勢の親子連れも、その温かい雰囲気に大きな拍手を送っていた。
本作は、国民的人気アニメ「それいけ!アンパンマン」シリーズの劇場公開版第25弾。ばいきんまんが企てた計画のせいで、汚染されてしまった世界にアンパンマンたちが、立ち向かう姿を「希望」というテーマと共に描く。(磯部正和)
映画『それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ』は全国公開中(同時上映『みんなでてあそび アンパンマンといたずらオバケ』)