アニメ映画の記録更新!『怪盗グルー』が『トイ・ストーリー3』を抜く! -7月8日版
全米ボックスオフィス考
アメリカで独立記念日を含む連休となった先週末は大ヒットアニメ映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』の続編『怪盗グルーのミニオン危機一発』が、興行収入(以下、興収)8,352万ドル(約83億5,200万円)をたたき出しナンバーワンになった。先週の水曜日に公開された本作の5日間の興収は1億4,310万ドル(約143億1,000万円)となり、アニメ作品におけるオープニング5日間の興収歴代トップだった『トイ・ストーリー3』の記録を塗り替えた。(1ドル100円計算)
大ヒットを記録した映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』場面写真
第2位は、ジョニー・デップ主演のアクション映画『ローン・レンジャー』で2,921万ドル(約29億2,100万円)。製作費2億1,500万ドル(約215億円)の大作ともなると、初登場第2位では失敗作というレッテルを貼られてしまうのがハリウッド。しかも初週で3,000万ドル(約30億円)未満の興収ということで、果たして元が取れるのかという問題が……。
第3位は、サンドラ・ブロックとメリッサ・マッカーシーが共演を果たしたアクションコメディー映画『ザ・ヒート(原題) / The Heat』。先週末は、2,476万ドル(約24億7,600万円)の興収を上げ、今週には大台の1億ドル(約100億円)を突破する見込みだ。
2週連続トップを記録したあと、ミニオンたちに王座を乗っ取られ、一気に第4位まで転げ落ちてしまったのがピクサーのアニメ映画『モンスターズ・ユニバーシティ』で、1,972万ドル(約19億7,200万円)。それでも、累計興収が2億ドル(約200億円)の大台を超え、現在も数字を伸ばし続けている。トップ5最後は、ブラッド・ピット主演のパニック映画『ワールド・ウォーZ』。興収1,841万ドル(約18億4,100万円)で、落下率は38.2パーセントとなっている。
次週の注目作品だが、トップを狙えそうなのは、鬼才ギレルモ・デル・トロ監督がメガホンを取った映画『パシフィック・リム』。 突如現われ人類を脅かすエイリアンと、人類が送り込む巨大戦闘ロボットの死闘を描いており、ハリウッド俳優と共に、菊地凛子や芦田愛菜も出演しているSFアクション大作だ。(ロス取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto)